#130 主動筋と補助動筋のお話③
私たちは、日常生活やスポーツ
などを行っていく上で、
たくさんの筋肉を使っています。
人には何個の筋肉があると思いますか?
人の筋肉は、筋肉は640個と
言われています。
筋肉には2通りありまして、
自分の意志で動かせる筋肉を骨格筋といい、
全体の筋肉の約40%になります。
残りは、自分の意志
で動かせない筋肉となりまして、
ここには心筋と平滑筋がございます。
普段、身体を動かすために使っている
筋肉は骨格筋になります。
骨格筋で身体を動かすときに、
その動きを行うために
主に働く筋肉は主動筋と呼ばれ、
補助的に働く筋肉は補助動筋と呼ばれます。
今まで多くの方を施術を
させていただいておりますが、
主動筋(メイン)と補助動筋(サブ)の
逆転現象が起きてしまっている方や
主動筋の中でもバランス悪く使われている方を多く見てきました。
メインはメインの働きを、
サブはサブの働きをさせてあげることが、
ケガをしないためには大切になります。
ここでは、手関節の主動筋・補助動筋を
綴っていきたいと思います。
主動筋をメイン、
補助動筋をサブとしていきます。
手関節の関節運動には
・掌屈(屈曲)
・背屈(伸展)
・撓屈(外転)
・尺屈(内転)
があります。
・掌屈(屈曲)
メイン:橈側手根屈筋、長掌筋、
尺側手根屈筋
サブ:浅指屈筋、深指屈筋、長母指屈筋、
長母指外転筋
・背屈(伸展)
メイン:長橈側手根伸筋、短橈側手根伸筋、尺側手根伸筋
サブ:総指伸筋、示指伸筋、小指伸筋、
長母指伸筋
・撓屈(外転)
メイン:長橈側手根伸筋、短橈側手根伸筋
サブ:橈側手根屈筋、長母指伸筋、
短母指伸筋、長母指外転筋
・尺屈(内転)
メイン:尺側手根屈筋、尺側手根伸筋
手関節(橈骨手根関節)は
顆状関節という関節に分類されます。
顆状関節とは一方の骨の凸面が楕円状、
対となる骨の凹面が楕円状になっていて、
この二つがお互いにはまり込む関節
のことをいいます。
準備体操などで手首を
ぐるぐる回したりすることがありますが、
上記の4つの動きを組み合わせることで
ぐるぐる回す円運動が
可能になっております。
上記の4つの動きの中でも、背屈(伸展)の可動域が制限されてしまいますと
肘関節や肩関節にまで影響が
及んでしまうことがありますので、
注意が必要になります。
主に手関節を動かす筋肉たちは、肘関節に
関わる上腕骨から始まっておりますので、
手関節と肘関節は密接な関係があります。
手関節が動かしにくい場合は、
肘関節周りの筋肉から
硬くなっていることがありますので、
マッサージやストレッチなどを
行っていただけると幸いです。