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#140 意外と知らない肩甲骨の動き方

身体を構成しているたくさんの骨の中で
肩甲骨という骨の名前を聞いたことある方は
とても多いのではないかと思います。

一般の方はもちろんのこと、
スポーツを行っている方やアスリートの方は
肩甲骨を意識している話をよく聞きます。

実際のところ、
肩甲骨の名前はよく聞きますが
どんな動き方があるのかは
あまり知られていない
のではないかと感じています。

では、肩甲骨の動き方には
どんなものがあるのか
考えていきたいと思います。

なぜ、肩甲骨は自由度が高く、
大きく動かせるのかといいますと
肩甲骨と胴体部で関節構造を
形成しているのは鎖骨のみであり、
肩甲骨を支えているのが、
ほぼ筋肉であるためであります。

逆三角形の形をしている肩甲骨は
6つの動き方があり、
それぞれ違う筋肉の作用で
動いております。

肩甲骨の6つの動き方は、以下になります。

①挙上(肩甲骨を上にあげる)
②下制(肩甲骨を下にさげる)
③外転(肩甲骨を外に広げる)
④内転(肩甲骨を内に寄せる)
⑤上方回旋(肩甲骨を上に傾ける)
⑥下方回旋(肩甲骨を下に傾ける)

続いて、肩甲骨の6つの動き方に
関わる筋肉になります。

①挙上(肩甲骨を上にあげる)
肩甲挙筋、僧帽筋上部線維、大菱形筋、
小菱形筋

②下制(肩甲骨を下にさげる)
鎖骨下筋、小胸筋、僧帽筋下部繊維

③外転(肩甲骨を外に広げる)
前鋸筋、小胸筋、僧帽筋上部線維

④内転(肩甲骨を内に寄せる)
僧帽筋中部線維、大菱形筋、小菱形筋、
僧帽筋上部線維、僧帽筋下部線維

⑤上方回旋(肩甲骨を上に傾ける)
前鋸筋下部線維、僧帽筋上部線維、
僧帽筋下部線維

⑥下方回旋(肩甲骨を下に傾ける)
小胸筋、大菱形筋、小菱形筋、
僧帽筋下部線維、肩甲挙筋

肩甲骨という一つの骨に対し、
これだけ多くの筋肉が関わるということは、
肩甲骨を自由に動かせなくなってしまった
場合、身体にさまざまな影響が出る
可能性があります。

猫背や巻き肩の状態になってしまいましても肩甲骨の動きが悪くなってしまいますし、
肩関節の動きも悪くなってしまいます。

肩関節の動きが悪くなれば、
肘関節、手関節の動きにも影響を
与えてしまうことになり、
様々なケガの引き金になる
恐れもございます。

肩甲骨の間には自律神経の交感神経の幹が
存在していたりしますので、
肩甲骨の動きが悪くなりますと、
自律神経の乱れにも繋がる恐れも
あったりしますので、
日頃から上記の動きを
行っていただけると幸いです。