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#166 ランナーの大敵であるランナー膝とは

近年、マラソンやランニングをされる方が
とても増えました。

またバスケやサッカー、野球など、
多くのスポーツで走ることは
多く行われる動きになります。

この走るという動きの中で、
膝関節に負担がかかってしまいますと
悩みとして出てきてしまうケガ、症状に
ランナー膝(腸脛靭帯炎)
というものがございます。

ランナー膝(腸脛靭帯炎)は、
膝の外側が痛くなるスポーツ障害で
長距離(マラソン)ランナーで
よくみられるため、
通称「ランナー膝」と呼ばれております。

ランナー膝の主な症状は、
膝の外側(やや上部)にある
大腿骨外側上顆と呼ばれる骨が
出っ張った部分周囲に痛みが生じます。

初期症状は
運動中(特に膝を踏み込んだ時)や
運動後に痛みが出て、
安静にしていると痛みが消えたりします。

症状が悪化してしまいますと、
歩行時や安静時にも膝の外側に痛みを
感じるようになってしまいます。

ランナー膝の主な原因は、
荷重や下肢のねじれや
オーバーユース(使い過ぎ)
と言われています。

わずかに荷重のバランスや
下肢のアライメントが
捻じれてしまった状態で
膝の屈伸運動(ランニングやジャンプ)を
繰り返してしまいますと、
太ももの外側についている靭帯(腸脛靭帯)と大腿骨外側上顆(膝の外側上方にある
骨のでっぱり)が
屈伸運動の度に擦れるようになってしまい、
腸脛靭帯の接触面が
炎症(滑膜炎)を起こしてしまい、
膝の外側にズキズキとした
炎症の痛みが出てしまいます。

下肢のアライメント不良では、
O脚(内反膝)が挙げられます。

O脚の場合、荷重バランスが外側に
体重がかかりやすくなってしまうので
腸脛靭帯がより擦れやすくなって
しまいます。

ランナー膝で炎症症状がみられる場合は、
まず炎症症状を抑えるために炎症が
出始めのころはアイシングを施したり
安静やスポーツ、運動などを控えたりする
ことが望ましいかと思います。

ランナー膝を始め、
膝関節周囲に現れるケガや痛みの多くは
下肢のアライメント不良や
荷重バランスの不整、
下半身の使い方、
下半身と上半身の連動不全など
目に見える事柄、目に見えない事柄が
絡み合っていることがありますので、
ただ痛みやケガが起きてしまったと
だけ捉えるのではなく、
今後の歩んでいく人生の中で、
何度も悩んでしまう可能性がある
と考えていただくことが大切となります。

上記に挙げました下肢のアライメント不良や荷重バランスの不整などには
根気強く向き合っていく必要が
あるかなと思っております。

身体に現れる現象には、
何らかの身体からのSOSがありますので、
そのSOSに真摯に耳を傾けていける方が
一人でも多くなって
いただくことを願っております。

O脚やアライメントに関しましては、
こちらの投稿も参照していただけると
幸いです。