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#189 ホメオスタシスという考え方

皆さんは、ホメオスタシスという言葉は
聞いたことはございますでしょうか?

医学系の方でしたら、学んだことがあったり
知っていたりしますが、
一般の方はあまり耳にしたことは
ないのではないかと思います。

ホメオスタシスとは、
外部環境や内部の変化にかかわらず、
体温や血糖値、血圧、免疫力などの身体の状態を
一定に保つ能力やその仕組みことをいいます。

恒常性維持とも呼ばれ、ギリシャ語では
「同一の状態」を意味しています。

一定に保つといいましても、ずっと同じところに
あり続けることはできませんので、
身体が正常に活動し続けるために、
常に行ったり来たりしながら
バランスを取り、舵取りをしている感じと
思っていただけらいいのではないかと
思っております。

ホメオスタシスを維持する仕組みには、
自律神経系、内分泌系、免疫系などの
システムが関わっております。

脳の視床下部が自律神経の調整を行い、
体温や血糖値、血圧、呼吸、免疫などの
生理機能を休むことなく調整しています。

ホメオスタシスが正常に機能していることで、
身体の呼吸や循環、排泄、食物摂取などの機能が
正常に保たれ、命を維持することができます。

ホメオスタシスは生きる上でとても重要な役割を
担っております。

ホメオスタシスが崩れてしまいますと、以下ような症状や疾患を引き起こす可能性があったりします。
・ストレスに対応できず、神経症や不眠症、自律神経失調症、うつ病、慢性疲労などの疾患や症状
・頭痛、肩こり、腰痛などの不定愁訴
・腫瘍、感染症、自己免疫性疾患などの病気
・PMSや生理不順、むくみ、肌荒れ、生理痛などの女性特有の不調

ホメオスタシスを崩す原因としては、
ストレスが挙げられます。

ストレスを受けると、交感神経が優位に働き、
アドレナリンやノルアドレナリンなどの物質が
分泌されます。

これらの物質は過剰に分泌されると、
免疫の働きを抑制して病気にかかりやすくなる
可能性があります。

近年では、気候変動が激しく、
寒暖の差が激しかったりします。

この変化も、身体にとしましては
過剰なストレスとなってしまいます。

また、生活習慣の乱れもホメオスタシスを
崩す原因となります。

睡眠不足や偏った食事、不規則な生活、喫煙、
過度な運動、カフェインやアルコールの摂りすぎ
などが挙げられます。

ホメオスタシス(恒常性)を保つには、
規則正しい生活を心掛けることが
大切になってきます。
・バランスの取れた食生活を心がける
・7~8時間程度の適切な睡眠時間を確保する
・適度な有酸素運動をする
・適度、適切な水分補給

当たり前のことと思いますが、
当たり前のことがあまりにもできていないので
身体の不調や悩みなどから抜け出せなくなって
しまっている可能性がございます。

ただ、変化の激しい時代の中にあっては、
自分自身の身体は自分自身で守り続けていく
ことがとてもとても大事になってくると
私は思っております。

いつ何時、何が起こるかわかりません。
いつ何時、何が起こっても対応、
対処ができるようにしておけるように
ホメオスタシスという考え方を頭の片隅に
入れていただけますと幸いです。