猫のいるしあわせ
今は、猫がいない生活は考えられないけれど。小さい頃は猫がこわくてこわくて。
母に連れられて行ったお宅で、(お寺さんでした)「テレビ見て待っててね」と一人で待っていた…。
すでに部屋に猫が一匹、二匹…四匹くらいはいただろうか、そこは猫屋敷だった。こわくてソファーに座ってジッとしていた。テレビなんか見る余裕は無い。動くと猫が寄ってくるかもしれない、と思うとこわくて動けなかった。私は犬にも猫にも寄って来られるほうだった。(逃げるから、だと思うけど)
スタン!と音がして
窓を見ると、外から!猫が入ってくる!!
ひゃああああーーー!!!
何匹いるの?このウチは!!
というくらい、窓からも猫が一匹、二匹、三匹?
もう、もう、動けない!!
たーすーけーてーーーおかぁさーーーん!!
と心の中で叫んだが母には届かなかった。
その頃は鳥しか飼ったことなくて、犬も猫も幼い私より大きくて賢かったのでこわかったのだった。
そのあと、祖母の知り合いのうちから美人姉妹猫を貰って来て飼うようになってからは猫にも慣れて、家には常に猫ちゃんがいるように。
家族で一番小さかった私は、飼ってた猫に子供の猫、と認識されてたのか、猫は私に狩の仕方を教えてくれたり、獲物を持ってきてくれたりした(涙)
猫は私より先に大人になって、おばあさんになって、子供の私を可愛がってくれたのだった。