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どうしようもなく卑屈なときのローズの処方
昨日の気分は完全にローズだった。
人間の体には揺らぎがあって、日々一定ではない。それは肉体だけではなく感情面にも言えることで、現に私たちはホルモンバランスによって高揚したり落ち込んだり、怒りっぽくなったり涙もろくなったりと、何かと忙しない。
そんなホルモンバランスと感情の密接な関係を痛感したのは、産後しばらくを振り返った時だった。
あの 自分であって自分でないような感情は、圧倒的にホルモンに支配されていた としか理由の付けようがない。裏を返せばホルモンをコントロールすれば感情は変えられる、と言うことかもしれない。
昔みたいに自分のことで いじいじすることはなくなったけれど、子育てをしていると正解が分からなくて不甲斐いない気持ちを抱くことがある。
娘には思うように自由に生きてほしい と願っているけれど、今はまだ親である私達が代わりに判断しなければならないこともあって、私にとってはそれが重責なのだ。この判断がこの子の未来にどのような影響を与えるのか、これで間違っていないだろうか? と、いつまでも答えを出せずにぐるぐるぐるぐる… 。
考えすぎなのかもしれないけれど、昨今では様々な情報が飛び交い、多様性を認めることによってどれもが一様に正当を主張してくる。
本当に難しいなと思う。
現代を生きる私たちは、偏ったメディアからの情報を鵜呑みにはしないし、様々なソースから情報を取捨選択することも心得ている。
その上で自分なりに解釈し、他も尊重し合う社会へと向かっているのだと確信しているけれど、未だマスから外れないことだけが正しいと当然の如く押し付けられることもあるし、背くと白い目で見られることもあるのだ。
心の中ではノーと感じているはずなのに、我が子のことになると、何が正しいのか割り切れずに、抗えなくなってしまう弱い自分も居る。
昨日はそんな感じでしょんぼりやるせなかった。
そんな日に限って、生理前で落ち込みやすかったりするからとても厄介。けれどこんな時こそ精油の力が効いてくるのも事実で、この場合、真っ先に思いつくのはローズの香りだ。
ローズはまさに女性の愛そのものだと思う。
滑らかな花弁の質感、血色のようなグラデーション、魅惑的な香り、容易く触れることを許さない棘さえも、女性美に溢れている。
「私なんて…」と卑屈な感情に押しつぶされそうになったら、ローズオットーの小瓶を開けて、目を閉じて鼻から深呼吸。
ふわっと優美な充足感が身体を包んで、女であることの自尊心を呼び起こすような、そんなエレガントな香り。
女性ホルモンのバランスを整える効果もあるので、まさに生理前のPMSによる気分の落ち込みには最適なアロマだ。
深呼吸の後は、「まぁいっか。」と声に出して、
スイッチを切り替えるようにしてお仕舞い。
今日の処方は、生理前の気分の落ち込みにとてもおすすめ。
絶好調にはなれなくても、そのダメダメな状況もひっくるめて包んであげられるような、優しい気持ちが取り戻せますように。
まるで分厚い雲に隠れてしまったまんまる月が、ひょっこりふたたび、顔を見せてくれるような、そんな処方です。
[ ティザンヌ ]
・ローズペダル
・チェストベリー
・メリッサ
・ネトル
[ アロマテラピー ]
・ローズオットー
・ゼラニウム
・クラリセージ
・グレープフルーツ
ちなみに、私は寝室に1輪のローズを飾るのも好き。
ローズの佇まいには「明日も魅力的な私であろう」と前向きになれる、そんな力を貰えるから。卑屈に飲み込まれそうな夜は、ぜひお試しを。