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ドイツ移住1年経ったので一時帰国した。ただの滞在日記(長いです)

こんにちは。

5/28~6/15まで日本に一時帰国をしていました。
経緯は色々ありますが、とにかくメンタルが落ちるところまで落ちたので一旦日本語と日本食に溺れたい…という精神で帰国することにしました。

今回はフィンエアーでデュッセルドルフ→ヘルシンキ→関空の経路。

ゴールデンウイーク後と、梅雨の時期ということでこの時期が年間で一番安いと聞いてはいましたが、行きはなんと2回の便どちらもガラガラでした!

ヘルシンキ→関空便は13時間ほどあったのですが、3席シートを1人で使えたので寝転ぶことができ8時間の爆睡をかまし超快適な旅でした。またCAさんが超優しい日本人の方だったので(フィンランドの方もすごく優しかった)、この時点で私はもう一生フィンエアーしか使わない!と思ったくらいです。


日本帰国


日本に着いた第一印象?は、音がうるさい!!!暑い!!!でした。
こんなにうるさかったっけ!?
ご注意ください という言葉がいたるところにあった。あとご了承ください、ご遠慮ください、という文字もなぜか目に入った。
脱毛、美容サロン、育毛、整形がやけに多い。日本にいた時は何の疑問も抱かなかった自分にびっくりです。

関空に着いたら高速バスに乗り京都駅へ。
調べもせず文字を読むだけでどの高速バスに乗ればいいのかを1人で判断できる、ということがとにかく幸せに感じました。
海外では常に「本当にこれで合っているのか?!これが最善なのか?」と考えているので、それだけでも嬉しく感じました。

バスの中では日本語・中国語・英語・韓国語が毎回流れるので、移動中ずっと何かを聞いている状態でした。気が休まらなかった。

まずコンビニで大好きセットを購入。みたらし団子はお母さんが買ってくれていた。


初日は疲れていたのですぐに就寝。
次の日は軽く時差ボケで早起きしたので京都市内を走ったり。

大徳寺
鴨川 とにかく暑い。


まずは友達の美容室で縮毛矯正とカットを。
中・高からの友達で、高校時代が一番仲が良く大学生になってからはパリピになってしまったので(←向こうが)疎遠になっていたのですが(笑)、今は人気美容師になって頑張っているので本当に嬉しかったです。
話し方もやわらかくなっていて、長年の友達だから好みをすぐにわかってくれて最高な時間でした。

帰りは日本に帰ったら絶対に行こうと思っていたコの字系の居酒屋さんへ。
コの字のカウンターで一人で飲みたかったのです。。
文字だけのメニューもすぐに想像ができて、気軽に注文できて、お隣の人の会話も理解できる日本。ドイツでいかに自分が気を張って暮らしているのかが分かるくらい穏やかな気持ちになれました。


みょうがのナムルやモツ煮込みを食べた。

次の日は鴨川までランニングをしました。
いわゆる京都の鴨川というと河原町周辺ですが、私はよく北大路の方の鴨川に行っていました。
小学生の時はここで駅伝大会があったり、持久走の授業があったり、友達としゃべったり、自転車で爆走したり。。と思い出は尽きない場所です。

曇りのように見えてとにかく暑い。そんなに長時間は走れません。


またある日は、石川にいる後輩の友達に会いに行ったり。
金沢と敦賀間を北陸新幹線が開通したので、乗ってみました。
新しいホーム、新しい車内。本当にきれいでした。



人は少ない。。

グランクラスという数量限定の車内エリアに乗ろうと思っていたのですが
自由席でも十分広く使えて人も少なかったので、今回は自由席にしました。

混雑している時期にぜひ乗ってみたい!



金沢は力士が強い。テンションが上がった。

後輩と会って、金沢が見渡せる山に行ってロープウェイに乗ったりとゆ~~ったり過ごしました。彼女は大学の後輩でもあり、浪人生なので同い年でもあり、前の会社が同じなのでとにかく何でも話せる、戦友。
お互いあの戦場のような会社を退職し、彼女は地元に戻り私はドイツで暮らしているとは思わなかったな、、、。

途中で後輩が財布を無くし、色んなお店に電話したり警察に電話したり、警察に向かおうにも免許証が無いから車に乗れない!!とトラブルになったりして楽しかったです。日本なら自分で何でも解決できるんだ、とまた自信につながった。。どこまで自尊心が低くなっているのだ。

夜は後輩の実家に泊まらせてもらい、私は時差ボケなのか22時には寝てしまいました。一日中本当に眠かった。


次の日は金沢の街を散策し、和菓子つくり体験ができると聞いたので行ってみました。
観光センターが主催なので5人くらいでゆる~くするのかなと思っていたら、壇上には老舗和菓子屋の職人さんが立ち、お客さん20名ほどで一斉に30分で3品の和菓子を作るというスピード感あふれる体験でした。

あれよあれよ、と出来ていた和菓子がこちら。

できた。アジサイと梅とあとなんだったか・・・・

これがまた本当に楽しくて、日本に帰ったらまた行きたいと思うくらいハマりそうでした。手の温かさが伝わりすぎると賞味期限もその分短くなるから早く食べてください、とおっしゃっていました。
上生菓子は季節に応じた名前のお菓子で、味はほとんど同じなのに見る人をこんなにも幸せにさせるなんて日本の美しさが詰まっている。

ドイツにも四季に応じたお菓子はあるんでしょうか。イベントごとにはあるか…


滞在中、コメダに2回行きました。
仕事をしていたころは資料を作るのに何度も利用させてもらったな。

暑すぎて冷たいものをずっと飲んでしまいます。それくらい日本は暑い。

豆が夏仕様になっていた


ある日は、母と京都の岡崎で開催している京セラ美術館の村上隆展に行きました。
岡崎には平安神宮があります。近くにみやこめっせというホールがあるのですが、京都市の成人式はここで行われます。
こんなに素敵な場所に幼いころからの思い出が散りばめられていると考えると幸せなことだと思いました。

「京都市美術館」という名だったころ、兄の夏休みの宿題で美術館に行こうという課題のために夏休みが終わる2日前くらいに母と兄と祖母と私で行ったことを思い出しました。私は確か小学2年生くらいで、でこぼこした作品を触ってしまって注意された記憶を鮮明に覚えています。
(母も私も兄も特に美術館にハマることもなく、意味も分からず、大人になってしまいました。)

こうした話をしながら、美術館に向かう道中も懐かしく楽しかった。


今回は母も分かるように、音声ガイドを借りました。
なんと日本語ガイドは山崎賢人さんが!!
絶対母はそれなら借りる!と言ったので笑いました。

結果、借りて大正解でした。この村上隆展は京都とかなりリンクした作りになっているのと、解説があればもっとフランクに楽しめるようになっていたのでアートというより村上隆の脳内を見ているようで美術館らしからぬ楽しさがありました。


すぐ外では平安神宮の蚤の市の日で、人がたくさん。
平安蚤の市は毎月1回行われています。

きっと伝わらないでしょうが、この日は京都は猛暑日?真夏日?というほど暑くて35度はあったと思います。男性も若い子もみんな日傘をさすほど暑い日でした。

ここは観光地というほど何かがあるわけではありませんが、京都らしさのもっと奥の渋いところを味わえるのでおススメです。

・・・にしても暑い。から注意!
木を全部切ったのか?と思うほど影がないので。!!
海外では日傘をさしている人を見たことがないよね~などと、悠長に言えるレベルではない暑さです。



またある日は、母と散歩がてら今宮神宮へ。
ここは神社としてではなく名物「あぶり餅」で有名です。
世間一般ではどうなのか分かりませんが、少なくとも京都市民が今宮神社と聞くと「あ~あそこのあぶり餅美味しいよねぇ」と言うはずです。

通路を隔てて2店舗が向かい合っています。
ネットでは色んな味論争があるようですが、どちらを食べても美味しいです。

ポットに入った温かい煎茶がまず運ばれてきます。これが無料なんて、、
あぶり餅とは、餅にきな粉をまぶしてから、炙って焦がして、そのあと甘い白みそにくぐらせるという、贅沢な食べ物です。
これが本当に美味しい。

近くに電車や地下鉄もないし、バスで行くしかないのに外国人の方もちらほら来ていて、なんで知ってるの!?とびっくりしました。

今宮神社でちゃんとお参りしている人ってどれくらいいるのだろう、と思うくらいここはあぶり餅のほうが有名な場所です。



またある日は金閣寺へ。
実家から近すぎて小学生のころに行ったっきり、入った記憶がない場所。
金閣寺=観光客が行くところ、と思っていたので中がどんなことになっているのか楽しみでした。

入ってみると、うん、そうだったそうだった。
人が多くて次々と写真を撮らないといけない、という使命感で終わってしまう場所だった。
秋は紅葉でいっぱい、冬は雪景色でいっぱい、春は桜でいっぱい。夏は、、、と思ったけど、年中いっぱいでした。


でも、出口あたりにある茶店がやけに空いていたのでおススメです。
金閣寺に来る方はほとんどが観光バスやツアー客なので小さいお店には入れないため、空いていたのだと思います。

涼しい部屋で庭を眺めつつ、抹茶と和菓子をいただきました。
地元民でも金閣寺は楽しめるのだ、という発見がありました。



帰国の途


毎日毎日いろんな場所に繰り出し、数少ないけれど友達にも会えて、すごくリフレッシュできました。2週間と少しでしたが、行く前と後ではドイツの見方や日本の見方がさらに変わったように感じました。


なにより、母とこんなに長く過ごしたのは高校生ぶり?
会社を退職して、ドイツでニートだったからこそ生まれた時間!

母は「大人になってからこんな一緒に過ごせるなんて夢みたいや、〇〇君(旦那)に感謝するわ~」と言っていました。

大した親孝行もできていないけど、こうして一緒に出掛けることが親孝行だったのかと痛感しました。

祖父・祖母の介護が本格的に始まって大変そうだけど、手伝えない苦しさもありつつ、頼りにされている母はある意味楽しそうで、それを見れて良かったです。

数年後、介護が終わった時にぐったり気が抜けてしまいそうだな。




帰りの飛行機に乗る前の最後の晩餐はこちら。


そして、なんと帰国便も3席シートが使えました。
事前にタブレットで映画をダウンロードしていたので快適に過ごせて、9時間の爆睡をかましました。
プレエコノミーの席のほうがギュウギュウで、エコノミーがなぜか快適な状態で申し訳なかったです。

本当に快適でした。全ての運を使い果たしたフィンエアー。


ドイツに帰ってきました。


なんと、DBが定刻通りでした。
嬉しい!!!


また、ドイツ生活、頑張ります。



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