“メチャウマーメイド”なチョコレート。
「もっと売れろ!」と、心底思っているチョコレートがある。
こう思うには理由があって、なんせ取り扱っているお店が少ない。スーパーにいく度にぼくは、子どもの運動会で客席から我が子を探すように、顎をあげて周りを見回す。でもどうしてかその子を置いているスーパーは少なくて、いつも寂しい思いをすることになる。
運よく取り扱っているスーパーに出会っても、我が子はいわゆる「ゴールデンライン」と呼ばれる場所にはいない。
ゴールデンラインとは、陳列棚で最も見やすく手に取りやすい位置のことだ。そのお店が一番売りたいと思う商品が並ぶことが多い。そこに並ぶチョコレートたちは誰もが認める人気者で、AKB48でいう「神7」的なかんじだと思ってくれればいい。ぼくはゆきりん推しだったので、神7のことを多少根に持っている。
ぼくの推しチョコはこの子。
Furutaの、「生クリームチョコレート」。都道府県魅力度ランキング1位の「北海道」産の生クリームを使用している(どやっ!)。
大阪に本社を構える、フルタ製菓株式会社のロングセラー商品だ。1952年創業の老舗の実力はすばらしい。おばぁちゃんの家で丸い木の器にぽたぽた焼きと一緒に盛られて出てくるようなチョコレートの印象があって、そのイメージに違わぬまったりとした甘さ。ちなみにカカオの風味なんてのは期待してはいけない。
冷蔵庫で冷やして食べるのがマイブームだ。少し大きめの一粒を口に運ぶと、冷えて固くなった外側のチョコ部分と、内側の濃厚でやわらかいミルクチョコ部分が絶妙にマッチする。とろける甘さとはまさにこのことで、一粒食べてから甘くないホットコーヒーを飲んだときの口福感はまさに至高。コーヒーと合わせるのはけっこうポイントで、お寿司を食べた後に苦めのお茶を飲むのと原理は同じ。次の一口を邪魔しない。パクパクいける。
なのに、なのに、、、
なんで人気ないの!!
いや人気ないは言いすぎた。
ごめんゆきりん。
ごめんフルたん。
実はテレビCMもしているらしい。実際に見たことはないので、放送エリアから外れているのかもしれない。
公式HPに動画があがっていたのでチェック。まずはキャプチャー画像を見てほしい。
おぉ…
思ったよりふり切っとるやんけ……
こちらは画像の左右にいる男女が歌う、デュエット曲だ。
歌詞を文字起こししつつ、キャプチャー画像と共にもう少しだけ紹介する。ぜひ読むスピードを落として、ご覧ください。
Let's Go!金色のあいつ求め〜て
なめらか(なめらか)
とろける(とろける)
よーーーーーーーー
Want You!
海にはないお前探し〜て
ナマナマ(ナマナマ)
ナマナマナマ
クリーィムーーーーー!
いつでもどこでも
うーーーC’mon!
メチャウマーメイドーーーー!
どゆこと!?
後味がすべてメチャウマーメイド。
でもこういうの好きです、フルタさん。
ぜひリンク先に飛んで動画見てみてほしい。
けっこう歌もいいんだな、これが。
推しておきながらこのチョコレートの人懐っこい部分しか紹介できなかったので、最後に我が家で一番のオシャレポイントで撮影した生クリームチョコレートの写真を貼って、ちょっとだけカッコいいかんじにして終わろうと思う。
右上にちらりと見えるバスタオルがポイント。
ここに至るまでの苦労の跡もご覧あれ。
…ぼくはひとりで何をしているんだろうか。
こちらはxuさんの企画、「おかしエッセイ」への参加作品です。
「#おかしをくれたらおかえしするぞ」 をつけて、おかしにまつわるエッセイを書くと紹介記事を書いてもらえるそうです。そして10/31には、何やらたのしいイベントも…?
募集は10/30まで。
まだ日があるのでみなさんもぜひ〜。