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トゥクトゥクの音が聴こえる、世界遺産の思い出

ぼくには普通に読めない言葉があります。
「関西電気保安協会」、「奈良健康ランド」、「ホテルニューアワジ」、「ピアノ売ってちょうだい」、どれもメロディーが頭から離れません。

トゥクトゥクもそのひとつ。

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カンボジアのまちを歩くと必ず耳にする、バイク版タクシーを表すこの言葉。
「兄ちゃん、どこまでいくの?乗ってきなよ!」の全てを一単語に込めた「トゥクトゥク!」は、単語のはずなのになぜか文章のように聞こえます。そして、現地ならではのイントネーションがあります。


冒頭のたとえが関西出身者じゃないと理解しがたいように、旅には現地へ赴いてこそわかる魅力があると信じています。

今日は、大学生の頃に訪れた世界遺産「アンコール遺跡群」の魅力と思い出を、当時使っていた『地球の歩き方』を開きながらふりかえります!

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✅アンコール遺跡群とは

アンコール遺跡群には、大小700を超える遺跡があります。

その中の1つの寺院がアンコール・ワット

近くにある王宮の跡地「アンコール・トム」も有名です。他にも見どころはたくさんありますが、観光地としてはこの2箇所がメジャー。

「アンコール・ワット」=寺院の遺跡
「アンコール・トム」=王宮の遺跡
→これらを含む約700の遺跡がアンコール遺跡群

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✅なにゆえ世界遺産なのか?

世界遺産の登録基準には10の項目があり、そのうち1つでも当てはまれば認定されます。アンコール遺跡群は10のうち4つにあてはまるとして、1992年に世界遺産に登録されました。

なにゆえ世界遺産なのかをものすごく簡単に言うと、その後の東南アジアに大きな影響を与えた、
9世紀から15世紀にかけてのクメール王朝の全てを伝えている傑作だからです。



さっきから王宮とか言ってるけど、
そもそもクメール王朝ってなに…?



そんなあなたの為に、ものすごーく簡単に説明します!🛺


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✅クメール王朝とは

クメール王朝は、9世紀〜15世紀まで東南アジアに存在した王国です。歴史はこんな感じ↓

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ふむふむ、アンコール遺跡群は、約600年に渡って東南アジアで繁栄した文明の重要な証拠ゆえに世界遺産なんですね🤔


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✅アンコール・ワットまでの道のり

ぼくは大学3回生の夏に、カンボジアへ旅をしました。親友とふたり、バックパックを背負って。
泊まる場所も当日決めるような、自由気ままな旅でした。

お金のないぼくたちはLCCを使って、関空→仁川(ニンチョン/韓国)→プノンペン(カンボジアの首都)のルートで行きました。現地に着いたのは深夜0時。「空港からどうやって市内へ行こう?」と悩んでいると、バイクにまたがったおじさんにこう声をかけられました。


「トゥクトゥク!」


ぼったくられないように価格交渉をして、折り合いがついたところで荷台に乗ります。トゥクトゥクは毎回ドライバーさんと交渉して価格を決めます。これが結構たのしい。「え、そんな価格でいいの?」ってこともあります。逆に「観光客カモりにきてるやん」ってことも。そうして話すうちに自然と仲良くなります。

プノンペンでは国立博物館はじめ、徒歩圏内の寺院を手当たり次第に回った気がします。

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プノンペンから、アンコール・ワットのあるシェムリアップまでは、乗り合いバスを使いました。

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バスという名のワゴン車で、片道6時間
定員なんてあってないようなもので、車内は終始ぎゅうぎゅう。親友を膝の上に乗せている時間もあったほどです。しんどかった…。


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✅いざ、アンコール・ワット!

どうにかシェムリアップについて、翌朝の朝焼けを狙ってアンコール・ワットへ。

入るには顔写真入りのパスが必要です。その場で撮ってくれます。

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まだ暗いうちに出かけた甲斐あって、景色は最高に綺麗でした。

朝焼けの赤がにじむように空に広がりはじめて、印象深いシルエットが浮かびあがります。だんだんあたりが白んでくると建物の細部が見えてきて、1000年近く前の「文明の痕跡」が姿を現します。崩壊した箇所が時間の経過をいっそう物語っていて、何かを訴えかけられるような気持ちになりました。

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✅お気に入りの遺跡「ベン・メリア」

アンコール・ワットも好きですが、もうひとつ好きな遺跡があります。アンコール・ワットから直線距離で50km、トゥクトゥクで1時間半の距離にある「ベン・メリア」です。

400ページ近くある『地球の歩き方』の中で紹介されているのはたったの1ページ。

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この遺跡を一言で表すと、「まるでラピュタ」。

森の中にひっそりと眠る巨大寺院の発見はアンコール・ワットよりも遅く、まだ修復もままならない自然の状態です。石で作られた建物は崩壊し、遺跡は木の根に埋もれています。手付かずの雰囲気が神秘的でした。

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移動はすべてトゥクトゥクです。森の奥までの道のりは、自分の愛車で駆け抜けたらさぞ気持ちが良いだろうなと思う、長い長い一本道でした。

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✅さいごに

今日は、懐かしい旅の思い出とともに、アンコール遺跡群の魅力を語りました!

✔️アンコール遺跡群とは
→アンコール・ワットやアンコール・トムを含む約700の遺跡の集まり

✔️なにゆえ世界遺産なのか?
→約600年に渡って東南アジアで繁栄したクメール王朝の重要な証拠だから

✔️旅の思い出
プノンペンからシェムリアップまでのバス移動はしんどかった。アンコール・ワットの朝焼けは最高だった。「トゥクトゥク」の文字を見ると「トゥクトゥク!」と呼びかけられるときの音が聴こえてくる。

✔️お気に入りの遺跡
アンコール・ワットからトゥクトゥクで1時間半の距離にある「ベン・メリア」はまるでラピュタ。


旅の思い出をふりかえるきっかけをくれたのはこちらの企画↓↓

ぼくが所属するサークル『note大学』。その中の活動のひとつに部活動があります。共通のテーマで記事を書いたり読んだりして交流を深めよう!という内容です(ちなみにぼくは読書部)。

今回なんと、「バイク部」と「Study部」のコラボ企画が始動しました!その名も、、、

【世界遺産を語ろう!】

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note大学内外問わず誰でも参加可能で、豪華賞品もあるというこちらのコンテスト企画。

ぜひ参加してみてはいかがでしょうか\(^^)/

同じnote大学の仲間として企画が盛り上がることを願いつつ、ちゃっかり応募しました!!
コペルさんアヤさん、なっちゃん、ステキなきっかけをありがとうございます🛺


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(参考文献)



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