苦味は深みで、美味しさで
苦い経験は、思い出すたびに自分を苦しめる。ほろ苦さなんて、自分から感じることなんてないと思っていた。苦さは、頼んでなくてもやってくるのだから、いつまでも甘いものをほっしていたかった。
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まだ時間は十分あるな。約束まで1時間くらいあるにもかかわらず、待ち合わせている場所にきていた。
あたたかい部屋にいて、休日特有のひと時を過ごすという選択もあった。でも、近くでみかけたかわいいというよりも、カッコいいが似合うようなカフェに行ってみたくなった。そのあと、待ち合わせだから