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若返りの秘密

 ここ最近少し時間に余裕ができたので家で整理をしていたところ、一冊の本にくぎ付けになった。その一節がこれ。

 老化と病気は、最初、関節と背骨に現れます。解剖学上の研究によると、背骨は老化のしるしを、しばしば早くも三十歳台に中には二十歳台ですでに示しはじめることがことが分かっています。ヨーガのアーサナは関節をゆるめたり、高齢になってもなお若さを保つことができるよう脊椎を伸ばし、さらには若さをよみがえらせます。それは全身の神経にエネルギーの自由な流れをもたらしまた、関節や体の他の部分に老廃物が沈着しようとするのを防ぎ、さらにその排泄を助けます。ヨーガのアーサナは種々の内分泌や内臓へ有効な圧迫を加え、血液循環をよくし、それらの働きを活発にします。ヨーガのアーサナをたとえほんの少し行うだけでも健康を改善する上で驚くほどの効果があります。

ヨーガ ーより深い気づきのためにー 
        著:スワミ・クリヤーナンダ 
訳:井上信男 P12

   注1:アーサナとは、
      いわゆる「ヨガのポーズ」
   注2:引用文の参考文献では、「ヨーガ」
      と記載されているので変更せず
      そのまま記載、ただし、
      本文章内では「ヨガ」に統一

 著者の証言によると百四十歳という高齢のヨギにも会ったことがあるそうで、彼の髪は黒く、筋肉質の体をして五十歳くらいかと思える程とのこと。ヨガには、人間を若返らせる秘密がありそう。

 もう少し読み進めていくと、著者のスワミ・クリヤーナンダはヨガの指導者として米国・ヨーロッパで活躍し、パラマハンサ・ヨガナンダに直弟子として直接学んだ人物ということが分かった。そして、私は何年か前に、ヨガナンダの書籍を読んでいたのを思い出した。彼は全世界に科学的なヨガ瞑想、バランスのとれた生活を送る方法、すべての偉大な宗教の根本的な一致を明らかにすることに関し、多くの業績を残したとされる。彼がこの世を去るときの神秘的な最後がこれ。

「パラマハンサ・ヨガナンダの遺体に見られた不朽現象」
 パラマハンサ・ヨガナンダは、1952年3月7日、アメリカ、カリフォルニア州ロサンゼルスにおいて、インド大使館ビナイ・セン氏のために開いた晩餐会で演説した後、マハサマディ(ヨギが意識的に肉体を脱ぎ捨てること)に入った。
 この偉大なる世界の師は、神との合一を達成するための科学的行法であるヨガの価値を、生前のみならず死後においても、身をもって証明した。彼の遺体は、死後数週間、何ら腐敗の兆候を示さず、その顔は神々しいほど光に輝いていた。

人間の永遠の探求 パラマハンサ・ヨガナンダ P469

 これは、聖者と呼ばれる人の最後(ちょっと神格化されているような気もする)。「人間が睡眠に入ることは、この世を去る時の予行練習のようなもの」ということを、どこかで聞いたことがある。ご飯を食べて、ソファーに寝っ転がり、いつの間にか寝てしまって朝を迎えてしまう自分は、まだまだだなーと感じる。

 あともう一人、パラマハンサ・ヨガナンダから影響を受けた聖人を知っている。その人は、日本にアカシックレコードという言葉を広めたゲリー・ボーネルという人物。彼は1996年12月に「アカシックレコードを読む」という本をリリースした。もう、28年前にもなる。この本の中には、アカシックレコードに入るための様々な技法が紹介されている。

「リラクゼーションの錬金術」
 これらのテクニックを使うときは、できるだけリラックスしていることが重要です。集合意識の中の前意識に向けて意識を動かしていくとき、気が散ってしまうとその動きが止まってしまいます。問題は、ほとんどの人が本当に深くリラックスすると、意識がなくなってしまうことです。完全にリラックスしつつ、しかも明確な意識状態を保っているのはかなり難しいことだと言えるでしょう。多くの人はこの状態を、眠りに落ちる直前の「半分夢を見ているような状態」、つまりシータレベルの眠りに入ったかのように感じるかもしれません。こういう意識状態に入れたら、意識をはっきりと保つようにつとめてください。ここからアカシックレコードへの旅がはじまります。

アカシックレコードを読む 
著:ゲリー・ボーネル 
訳:大野百合子 P32

 そのテクニックの一つが、前述のスワミ・クリヤーナンダ著の「ヨーガ」にも紹介されている完全呼吸法。この呼吸法は下腹を膨らます横隔膜呼吸、浮遊肋骨を外の方へ動かして行う中肺呼吸(肋骨を広げて行う呼吸)、そして胸の上部を使った上肺呼吸の3つから構成。実際にやってみるとこんな感じ。最初に下腹を膨らませながら息を吸い、この時横隔膜が下の方へ動くことが感じられる。さらに肋骨を広げることを意識しながら息を吸い込む。十分に肋骨が開いたところで胸の上部を使ってさらに息を吸い込む。数秒間保息した後、息を吸った時と逆の順序でゆっくりと息を吐いていく。とにかくリラックス、深ーくリラックスをする。

 ゲリー・ボーネル氏の「アカシックレコードを読む」では、このリラックス状態からアカシックレコードに入るための誘導瞑想を行う。一方のスワミ・クリヤーナンダの「ヨーガ」ではアーサナを行う。テクニックとしては深いリラックス。そのキーポイントとなるのは前述の深いリラックスを得るための呼吸法。この呼吸をすると、日頃私たちは知らないうちに浅い呼吸をしてストレスを抱え、「なんて不健康な生活をしているのだろう」と感じてしまう。

 若返りの秘密は、呼吸法と体の柔軟性にありそうだ。そして、呼吸法を制覇し、いつでもリラックス状態にもっていける体をつくることができれば超能力も発揮することができるかもしれない。ここしばらくは、「若返って」「健康になる」こと、そして「未来を読む」ことを意識していこうかと考えている。

 今回紹介した本が気になる同志がいれば、図書館で手に取ってみては如何だろうか。残念ながらこれらの本は本屋さんには流通してないようだ。しかし、アマゾンを覗いてみると古本であれば何冊か流通しているようなので、興味がある方は参考にされたい。

注:「人間の永遠の探求」は新本(ハードカバー版)で流通しているのを確認。実際参照しているのはソフトカバー版なので、参照ページは多少ずれているかも(記:2024.10.22)

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