【座談会】プロジェクトストーリー#1前編 「日日nova ロゴ&サイン誕生秘話」
こんにちは。広報部です。
突然ですが、企業やブランドのロゴマークって大切ですよね!
企業名を聞くとロゴが思い浮かぶこともあれば、ロゴを見ると「あの会社、ブランドだ!」とすぐイメージできることも。
今回はそんな大切なロゴマークについて紹介したいと思います。
早速ですが、こちら!
一体どこの何のロゴでしょうか?
そう、廃校を活用した複合コミュニティ施設〝日日nova〟です!
(しっかり答えが記されてますね!笑 ) ▼ 詳しい概要はこちら
6月1日に全面オープンしたLRの新事業!
初の廃校活用事業とあって、さまざまな奮闘を経て、この日を迎えました。
その中でも、施設の顔であるロゴデザインは、事業を担った経営企画室だけでなく、制作部、商品企画開発部など複数の部署が関わり、カタチとなったものの一つです。
誰がどんな思いを込めて、どんなプロセスで誕生したのか — 。
ぜひ、社内はもちろん、社外も含めて広く知ってもらい、日日novaへの愛着を深めてもらいたい。
そんな思いから、今回はロゴの誕生秘話についてご紹介!
ロゴに合わせて作成したピクトサイン(施設案内)に込めた思いとともにお届けします。
携わったロゴ&サインの制作チーム4人に、こだわりにこだわった〝ロゴ&サイン〟誕生の裏側について、たっぷりお話し伺いました。
(取材時間は約2時間。全てが濃い内容だったので、前編、後編の2本立てでお届けします)
社内公募の有志メンバー
―― 今回はロゴ&サインの制作チームに集まっていただきました。
まず、どのようにチームが結成されたか、皆さんの参画理由も合わせて教えてください。
Dさん(以下D):経営企画室が中心となって事業を進めていましたが、廃校活用は全社的な取り組み。 社内のほかのメンバーにも参画していただき、皆さんの意見を反映して作り上げたい、そんな思いから社内公募を行いました。
募ったのは、ロゴ&サインの方向性を固める検討チーム。 各部署から自薦・他薦を含む約10人が参加してくれました。
その後に、検討チーム内からロゴ作成に知見のある今回の3人に協力を依頼。ラフ案のアイデア出しを進める制作チームを立ち上げました。
Aさん(以下A):参加のきっかけは、シンプルに面白そう!と 思ったこと。新規事業の立ち上げに関われることにワクワクしました。
Bさん(以下B):前職のデザイナー経験を踏まえて、他薦で声を掛けていただきました。これまでの知見を生かせる機会はなかなかないので、協力できることがあるならぜひ! と参加を決めました。
Cさん(以下C):私も前職がブランディング関連だったので、その経験から(Dさんに)相談をいただいたことがきっかけです。Aさんと同様、話を聞いて、新しいことが生まれることへの期待は大きかったです!
検討チームによるロゴの言語化
―― 最初の検討チームでは、どのような議論が行われたのでしょうか。
D:アンケートを取りながら、日日novaのブランドビジョンやストーリー、人物に例えたイメージ像などを考えていただきました。
アイデア、イメージを言語化し、目指すべきゴールを明確化。これがロゴを決める時の指標となりました。
集まった皆さんの声をまとめたのが〝ブランディングノート〟という次の資料(※1)。ここの知見はCさんにいただきました。
C:(ブランディングノートの作成は)皆さんが思い描く姿をくみ取りながらの作業です。検討チームとして携わったメンバーはもちろん、全社的な事業として、一緒に働く社員全員が素敵だなって思える施設を、との思いを第一に言語化していきました。
視覚的に見える材料に
―― ブランディングノート、そういった工程を経てロゴ制作が進むことを初めて知りました。
この資料をもとにデザインを考えるAさん、Bさんは、内容にどんな印象を持ったか覚えているでしょうか。
B:生み出す側のクリエイターにとって、視覚的に見える材料があるのは重要で、この資料の完成度の高さから〝絶対良いものができる〟というゴールが見えた気がします。
検討チームの議論は本当に活発で、地域創生に向けた一人ひとりの熱い思いが集約されたのがこの資料。良い着地ができるイメージしかなかったです。
A:本音を言うと、「これはやばい‥」と思いましたね(笑)
もちろん、初めから真剣な気持ちで参加していたのですが、資料から思っていた以上の熱量を感じ取って。より一層真剣に向き合う、妥協はしない、本気でぶつかる覚悟を決めた瞬間でした。
物差しに合致したデザイン
―― コンセプトが固まり、制作チームが始動。どのような流れでこのロゴに決まったのでしょうか。
C:Aさんのアイデアの一つにBさんが一目ぼれした印象が強いです!笑
B:案を見て、コンセプトを聞いた時、もう「これだ!」と。ブランディングノートの方向性にしっかり当てはまっていたのがこのロゴだったんです。
苦しみながら生み出した自分の案への愛着ももちろんあったのですが、誰よりも熱くこのロゴの魅力を語っていましたね(笑)
D:ロゴを決める物差しとなったブランディングノートと、Bさんが語る魅力が合致して。それで腑に落ちたというか、全員同じ意見で一致しました!
語りつくせないほどの魅力
―― Bさんが語ったロゴの魅力をぜひ教えてください!
B:一言で言うとやばい! 本当にやばい! なんですよ! 笑
日日novaは特別な場ではなく、身近な存在として、さりげなく自然に使っていただきたい場所。そういった観点から、試し書きをする時に誰もがさらっと自然に書くマークに絡めたところにまずビビっときました。
また、試し書きっていうのは、何かを始める前のスタートライン。日日novaも生まれたてのスタートラインにあるもので、どう使うか、何を生み出すかはこれから。そういった思いも全てがうまくつながっていたんですよね。
同じマークが3つ連なっているところも〝人と人がつながる場〟というコンセプトにマッチしているし、ロゴの角度を変えて見ると〝(所在地の)日置市 日置〟に関連してひらがなの〈ひ〉が2つあるようにも見える。子どもから大人まで誰もが分かりやすく、書きやすく、愛着を持って使ってもらえるものにもなっています。
本当に永遠に魅力を語れるほど良いロゴだと思いました!
C:本当にBさんのおっしゃる通りで、日日novaと凄いマッチしているし、それでいて軽やかであることも魅力でした。
創り込みすぎたり立派すぎると、地域の方にとって身近な存在ではなくなってしまう。一方で、ワークの部分ではアーリーアダプター的な人もターゲットなので、先進性を感じられるものにもしたい。
言葉にするのは難しいですが、どちらの方に対しても、誰もが魅力を感じられる、バランスの取れたロゴに仕上がったと思います。
最後に浮かんだラフ案
―― 考案者のAさんを抑えて周りのメンバーが語るって素敵なチームですね!
では満を持してAさん、どのようにしてこのロゴが誕生したのか、どれくらいの案の中から生まれたのかなど、詳しいプロセスを教えてください。
A:恥ずかしいですね‥! 皆さん本当にありがとうございます‥! 笑
案はとにかくひたすら出し続けていました。仕事帰りの車だったり、お風呂の中だったり、食器を洗いながらだったり‥。家の中のどこかしらにメモ帳を置いて、思いついたらすぐにメモを取るというのをずっと繰り返す毎日でした。
そんな状態の中で、「もう全然浮かばないじゃんー!!!」っていっぱいいっぱいになってバーッて書いてた時に、メモ書きみたいな、走り書きみたいな。ぐるぐる書いちゃう感じになって、そこで誕生したのがこのロゴだったんです。本当にラフ案を提出する数日前、最後の最後に出た案でした。
アイデアを考える時の、とりあえずの試し書きみたいなところで生まれたデザイン。 そこから「ブランディングノートのキーワードに当てはまるかも‥」と考え始たら、全ての思いにうまくつながっていって。どんどん「これ良いかも‥!」になっていきました。
ミリ単位の細かな調整
――〝生みの苦しみ〟を経てこれだけ素敵なロゴが誕生したんですね。
でもこれで終わりでなく、ここからがさらに大変と伺いました‥!
D:ロゴ制作って全くの無知だったんですが、案が確定した後の作業が本当に大変で‥。 細かな色や角度の調整とか‥。ぜひこの過程を皆さんに知ってほしいです!
B:ラフ案が決まった段階ではまだ〝方向性が決まった〟だけ。そこから〝再現性〟という、デザインを貼り出す媒体が代わっても、正しく我々の意図した通りにロゴが再現されるかの調整が始まります。
本当にミリ単位の修正を繰り返す作業で、初めて見た人にとってはきっと「何が違うんですか?」てなるレベルだと思います。でもWEBやちらし、段ボールなど、ロゴを示す媒体が変わってくるとやっぱり少しづつ見える姿が異なってくる。どれがしっくりくるか、ミリ単位の変化を付けたロゴを並べてみんなで話し合いました。
色の選び方も同様です。いわゆる白、黄色といった色の中でも、細かくパーセンテージを刻み、目指すイメージに最適な色を探していきました。
C:線や文字の太さ、フォント、角度‥。 物差しとなるブランディングノートがあって、みんなが良いよねっと思う感覚は共通していたので。大変な作業ですが、ここが一致していた点は、いろいろ決めていく中で大きかったと思います。
それに対してベストな選択、しっくりくるものはどれだろうってところを考えていきました。
D:「0.5ミリはどう?」「2ミリが一番いいね!」という会話が繰り広げられる世界です。「白って200色あんねん」という言葉は聞いたことはあったけど、「あぁこういうことか‥!」となりました。笑
デザイナーの方にとっては当然の作業だと思うんですが、知らない立場にとっては衝撃でした。
***
これほどの労力とプロセスを経てようやくロゴの完成です。
次回後編は、ロゴからつながるサイン制作についてお届け。統一感のあるデザインですが、具体的に言語化すると一体どうリンクしているのでしょうか。
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