見出し画像

#6男女共習 ハンドボール(3/8)

 前回のハンドボールの授業で初めてハンドボールのボールを触る生徒がほとんど(新体力テストは除いて)で、バウンドの仕方、重さなどがわかり、自分がどれだけ、投げたり、キャッチできたりするかわかるようになります。

そして、このタイミングですでに、

「ボールが怖い・・」


という生徒(特に女子で運動の苦手な生徒)が出てきます。この生徒が、積極的までは言わないまでも、取り組むようになるかどうかが結構大切なので、誰がそういう状況になっているかを把握しておくことが大切です。


「怖い」としっかり言う生徒はいいのですが、やる気のない姿を見せる生徒がいるので、その生徒がどこにつまずき、やる気のない状態になっているのかの見極めが大切です。言ってくれる生徒は本当に楽です。


では、授業の流れを

1、挨拶、流れの説明

めあて 「守備をかわす」



2、W-up 1 ラジオ体操

      2 コーン倒し

このコーン倒しではチームに分かれてやります。

準備

・各チームに「三角コーン」と「ボール」を一つずつ

・三角コーンを中心に円を描かせる。

ルール

・守備者は一人、攻撃者は四人

・守備者は円の中に入れない

・攻撃者がコーンにボールを当てると勝ち

意識させることは、めあての「守備をかわす」ことです。目の前に守備者がいるのにゴールを狙うシーンがある場合には、改善させます。

「目の前に守備者がいない」

これを徹底させます。

「バウンドパス」やショートパスで「早く回すこと」を意識させるといいです。この時に、投げる側だけの思いだけで、速いパスをしてしまうとうまくいかないです。その振り返りもしてあげましょう。

さらには、「相手の裏をかく、だます」ことも伝えてあげるといいです。

そうすると、めあてを意識するようになるのですが、オーガナイズが同じだと、能力差でできてしまうことがあるので、各チームには初めに、

「ルールは自分たちで変えてよし!」

と言っておきます。円の大きさ、時間制限、人数、なんでも変えてOKにしておきます。

 このW-upに結構な時間を使っていいです。必ず一つ一つのチームに回って、現象が出ている時に止めて、上のポイントを伝えることが次の練習に活きてきます。

それと、必ず言った後に「褒める」

特に、狙いはいいけど、うまくいかなかったり、技術的なミスをした生徒には積極的に声掛けが必要だと思います。



3、ランニングパスからのシュート

実技テストもシュートです。実技テストに関しても後日まとめますが、

観点は①肘が肩より上がっているか

   ②膝が腰より上がっているか

です。ステップは一切見ません。ステップのルールについては説明しますが・・。

ここでは、コーンを二つおき、片方からパスし、受け取り、シュートします。

そんなにこれは時間をかけなくていいです。



4、2対1ゲーム

準備

・フリースローラインの三歩前後の場所に二つコーンをおく

・守備者はビブスを着用

ルール

・攻撃側が二人、守備側が一人

・攻撃側が守備側にパスし、どちらかに返球したところからスタート

・コートはハーフコート

・GKはなし


ここでもめあてを意識させますが、このために、


「まずゴールを目指す!!!」


生徒に「まず何を目指す?」と聞いたら、すぐに「ゴール」と全員出るまでハンドボールの単元中、言い続けます。

その問いの後には

「フリーならシュートしよう」

といって、シュートさせましょう。これが後の試合に大きく影響していきまう。

また、守備をドリブル等でかわしてシュートする生徒には、止めて、

「フリーやった?」

と聞いてあげましょう。その生徒には必ず、自分の中の答えがあるはずです。これを引き出せたら素敵ですね。

 逆に、フリーなのにパスしてたら、

「今、どんな状況やった?」

と聞いてあげましょう。

 身体能力が高い生徒には、より思考力を高める投げかけが吹きこぼれを出さない授業、共生体育には必要だとおもいます。

5、チームで振り返り

今回はキャプテンではなく、任意の生徒になります。しっかりと座って話をさせることをオススメします。


おそらく、生徒の興味・関心は前回よりも向上するとおもいます。特に、前回は試しのゲームをやって

「こんなん無理〜」

となっている生徒が多かった分、W-upで

「結構楽しい」

と変化したと、生徒の振り返りからも推察できました。


ということで、今回はここまでです。




いいなと思ったら応援しよう!