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#5アダプテーション・ゲーム

共生体育、男女共習体育を進めていく理由として、いくつかのことが挙げられます。

まず、

①2021年の学習指導要領が評価も含めて、大きく変わることにより、原則男女共習となること

②授業を受ける全ての生徒が運動に親しみを持ち、好きになり、生涯にわたって豊かなスポーツライフを送るようになること

が大きな理由です。
2つあげましたが、両方、新学習指導要領に書いてあることです。

ようは、
過去のように、

「運動好きなやつは体育好き!」

ではなく、

「運動好きなやつは体育好き!やし、運動苦手やねんけど、体育好き!」

つまり、みんな体育好き!

それを突き詰めるためには、「みんな」が楽しめる体育、学びのある体育にする必要があるわけです。このみんなは、性別、障害の有無、国籍、能力、その他諸々全てを含みます。


なので、男女共習の観点だけでなく、支援学級の生徒への配慮、能力差への配慮、言語コミュニケーション能力への配慮、全ての観点から一人一人に合った配慮が必要となります。

失敗しがちな例はみんなで試合をするために運動能力が高い生徒が低い生徒への弱いパスやボールを触っただけ、一緒にいるだけ、の序列付け、できない生徒の落ちこぼれ、できる生徒の吹きこぼれを生むのみとなることがあります。私も何度も失敗した悪い例です。

そこで、何かいいものはないかと体育科教育の雑誌を読んでいて、目に留まったものそれが

「アダプテーションゲーム」

でした。

アダプト=適合

「勝利の不確定」を保持するために対戦相手に応じて、ルールを変更していくゲームのことをいいます。
 短時間の試合を行い、負けた方が自チームが有利になる、もしくは相手が不利になるようなルールを両チームで議論して、再度試合を行うというものです。

具体的にはドリブルの回数を規制したり、コートの広さ、人数を制限するなどです。

実践編は別にまとめます。

 勝敗を目的とせず、学びに向かわせる手段として活用している点が優れていると思います。

体育祭などと同じです。


勝敗は目的ではなく、手段である。


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