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避難生活体験会レポート Vol.4

場所:神奈川県川崎市
日時:2023年9月2日(土)16:00~9月3日(日)

実際に照明配置した様子、使い勝手、感想
各ユニットに照明や寝具が用意できたら、22時の消灯までは自由時間です。順にシャワーを浴びた後はユニット内でくつろいだり、談話室で交流していました。
その間に、体育館内の常夜灯を配置しました。アウトドアランタンとセンサーライトをメインに、体育館の入り口までの動線をたどれるように四辻や入口前に置きました。必ずどこかの常夜灯が目に入るように検討していきました。

常夜灯の配置メモ

 消灯直後は、各就寝ブースからほどよく内部の光が透過し、ブース自体が照明器具のようになりました。そのせいか、体育館の空間に暗さを感じることはなく、どこか安心感がありました。この時点では、参加者の皆さんは活発に活動されており、ブース内でリラックスする方、体育館の外で談笑する方など様々な生活行為が見受けられました。

器具の位置によってはカーテン越しに人影がはっきり見えてしまうこともわかりました。実際に試してみるまで気づくことができなかった、プライバシーの確保という点での課題です。

消灯後1時間後以降になると、就寝する人が出てくるためブース内の明かりはかなり減り、空間自体も暗くなりました。

深夜の様子

この時間帯から一役買っていたのが、動線に設置されたLEDランタンと、各ブースの角に設置された人感センサーライトでした。トイレに行く際に実感したのですが、これらの足元照明によって歩行の安全性や安心感は格段に上がっていました!

朝7時ごろの様子

朝を迎えました。7時の起床時間にあわせて、そろりそろりと皆起きて身づくろいをする気配を感じます。今回の模擬避難所にはハイサイドライトにより朝日が取り入れられ、避難所らしからぬ幻想的な空間となっていました。明かりがポツリポツリと点在し、心地よく朝が迎えられました。

ポータブルな照明器具や人感センサー付き照明器具を導入することで、人の活動量に比例して、明かりの量も増減します。それにより、避難所という過酷な環境ながら生体リズムに合った光のオペレーションが自然と成立しているように感じました。初めての避難所生活で寝られるか心配でしたが、普段の生活時と変わることなく就寝できました。

次回に続く。


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