アニメ『LISTENERS(リスナーズ)』4話音楽元ネタ考察
間が空いてしまいましたが、アニメ「LISTENERS(リスナーズ)」4話の音楽元ネタ考察です。
どうやら公式の方でも毎話終了後に元ネタを解説しているらしいのですが、ここまで独自に頑張ってしまったので、このままそれは見ずに最後まで走りたいと思います…!最後に答え合わせできたらなと。
1話はブリットポップ、2話はノイズ(というかノイバウテン)、3話はシューゲイザーと来て、4話はグランジと80-90年代USオルタナをフィーチャーしています。
4話タイトル「ティーン・スピリット」
これまで登場した中ではおそらく最も有名な大ネタ、アメリカのバンドNirvanaの2ndアルバム「NEVERMIND」、そしてそこに収録されている超代表曲「Smells Like Teen Spirit」が元ネタです。
洋楽を聞かない方でもこのイントロはどっかで聞いたことあるんじゃないでしょうか。90年代のロックで最も重要かつ有名な曲、と言っても差し支えないかもしれません。
この曲、そしてニルヴァーナの文化的意義や後世への影響なんかは相当奥が深くかつ長くなってしまうので、気になった方は是非wikipediaをご参照ください。
フリークシーン学園
今回の舞台となっているフリークシーン学園、元ネタはDinosaur Jr.の曲名です。ダイナソーJrもオルタナ・グランジシーンの雄です。
このジャケットの柄のTシャツの方が有名かもですね。
キム
フリークシーン学園の校長先生、キムさん。モデルはオルタナの開祖、Sonic YouthのベーシストKim Gordonです。「X-Girl」のデザイナーとしても活躍されてますね。
ニルとホール
4話の主役、ニルとホールはそれぞれニルヴァーナのギターボーカル カート=コバーンと、その妻で自身も「Hole」というバンドをやっているコートニー・ラブの二人がモデルです。
グランジの申し子として世界的にも注目されたカップルは最終的にドラッグで破滅に向かい、カートの自殺という象徴的な事件で終わりを迎えますが、リスナーズでもそれを意識したような関係性になっていますね。
しかし、カートとコートニーの関係を男女逆転させたうえでカートを釘宮理恵さんに演じさせるアニメが出てくるとは思いませんでした笑
ちなみにニルがシールドを指す位置は左側頭部ですが、カートが自殺したときはショットガンで頭部を撃ちぬいていたようなので、多分それを意識してのことでしょう
アンプ
ニルの使用アンプはカートコバーンが使用していたRandall RG120 というマイナーなアンプです。
カートコバーンといえばメサブギーな印象なんですが、調べたら1stアルバムレコーディング時にこれを使ってるみたいですね。初めて見ました。
戦闘シーンのBGMはモロにニルヴァーナの「Breed」という楽曲のオマージュでにやりとしました。
ちなみにニルがアンプに乗っている最中に例によって突然「銃に弾を込めて仲間を連れてくるんだ 明かりを消せばもう危ないことなんてない 楽しませてくれよ エンターテイン・アス!」と呪文を唱えますが、これはSmells Like Teen Spiritの歌詞になってます。
その他小ネタ
・Smells Like Teen SpiritのMVに出てくるチアガールのオマージュです
・フリークシーン学園の歴代校長はなぜかKISSの面々でした
・黒板の落書きに「Smells」の歌詞が書いてありました
・なぜか学園の校門に6話でフィーチャーされるピンクフロイドの「The Wall」が書かれていました
・CBGBというアメリカの有名なライブハウスをもじってますね
・学園を捜査して回っている時に点描で色々グランジ・オルタナバンドのおオマージュが出てきました。
上から、Smashing Pumpkins(カボチャを割っている)、Dinosaur Jr.(恐竜発掘現場)、Pixies(妖精が飛んでいる+この巨漢の生徒がボーカルにそっくり)ですね
・なぜか教室にoasisの1st「Definitely Maybe」のポスターが貼ってありました
4話は以上となります。かなりネタが盛りだくさんでしたね。続く5話はプリンスをオマージュした回になります。プリンスはほぼ通ってないので、見落としご容赦ください。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?