アニメ『LISTENERS(リスナーズ)』2話音楽元ネタ考察
さて、LISTENERS 第2話「半分人間」の音楽元ネタ考察です。
第1話「リヴ・フォーエバー」はある意味ロック・オマージュアニメを作るのであればまず出てくるであろうoasisとブリットポップをテーマにした回でしたが、
続く2話はいきなり「ノイバウテン」をフィーチャーしてます。ドイツのノイズバンドです。このあとCANとかneu!とかアモン・デュールとかタンジェリンドリームとか出てくるんでしょうか。今からドキドキします。
2話タイトル「半分人間」
⇒前述のドイツのノイズバンド、ノイバウテン(Einstürzende Neubauten)の名盤「半分人間(HALBER MENSCH)」より。こちらもジャケットが引用されていますね。よくみるとフォントもなんかドイツっぽい感じになってます。
ノイズと書いてますが、実際終始ノイジーなわけではなく…ジャンル分けが難しい音楽ですね。wikipediaにも書いてましたが、ノイズともインダストリアルとも言えない、「実験的音楽」というのがしっくりきます。ただ、めちゃくちゃドイツっぽさはあります。
オープニング映像
⇒2話からオープニングが入ります。音楽ネタはあまりでてこなかったですが、多分このあと出てくるキャラ「殿下」のパートでPRINCEの「Love Sexy」の名を冠したクラブが出てきました。キャラがそもそも殿下=PRINCEのオマージュですしね。
プレイヤー名鑑に出てくる有名プレイヤー
⇒プレイヤー名鑑を眺めながら有名プレイヤーについてエコヲが語るシーンで3人連続で音楽ネタが出てきます。一人目は「ソリッドステート」さん。
テクノポリスやライディーンを収録したYMOの名盤、「SOLID STATE SURVIVOR」からきてます。ドイツ=テクノ の文脈での採用でしょうか。よくみるとビジュアルも坂本龍一っぽい。
このメガネの女性はポリービーさん。おそらくアメリカのインディーロックバンド「Deerhoof」の1stに収録されている同名曲が元ネタ。日本人女性ベーシストがいることで知られてますね。知りませんでしたが、「ノイズロック」に分類されるようなので、それで入っているのかも。
この人はDR. CULA SPECTAさん。この人に関しては元ネタが分からずでした。見た目は亀千人に見えるんですが…
ノイズ三姉妹
⇒この話の敵、ノイズ三姉妹。そもそも苗字がノイバウテンですが、名前も繋げると「アインシュテュルツェンデ」ですね。
顔のお面も組み合わせると半分人間のキャラクターになりそう。
助けに来るAMPとヴァレンタイン夫妻
⇒ノイズ三姉妹に襲われるエコヲ達を助けに来たのが、1話でちらっと出てきたビリン・ヴァレンタインとそのAMP、sueです。
登場時のエフェクトが完全にマイブラの伝説的名盤、「loveless」のピンクですね。撮影スタッフはきっとじんさん佐藤大さんから「こんな感じでエフェクトかけて!」と頼まれたのでしょう。見事な再現度です。
ビリンの相方、ケヴィン・ヴァレンタインさんもちょいと出てきます。隣に置いてあるのはおそらくsueの本体のHIWATTのアンプですが、HIWATTアンプって黒いイメージだったんですよね。こんなlovelessカラーのアンプあるのかな…と思って調べたら
ありました。Kevin Shields自ら使ってますね。流石です。
2話はあまり音楽ネタありませんでしたね。ノイバウテン縛りはいじりにくかったのでしょうか。
次の3話は徹頭徹尾マイブラ回なので、期待です。
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