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大切な恋を失くして3か月たって、色鮮やかなカラーの夢の中でも再び・・・・

夢を見ていました

明るい日差しの中
彼と一緒に並んでいるショーウィンドウを見ながら
なにか楽しそうに話しながら幅の広い歩道を歩いています
でも話している内容はわからず
声も聞こえてきません

でも、これはとりたてて特別なことでなく
二人で服や雑貨や食器のお店を巡りながら
二人のお気に入りの物を見つけて買い物をしたり
ああでもない、こうでもないと話す
そんな、当たり前の日常の風景でした

でも、なにかのきっかけで
軽く言い合いになっているようです
それでも、ぼくたち二人が何を言いあっているのかは
聞こえてきません
おそらく、たわいもないことのようです

彼は、ぼくからどんどん離れていき
広い歩道から繋がる
白い石畳の広場のような場所まで歩いていきました
ぼくは動くことができず、その様子をじっと見ています

その広い場所まで行くと
彼は振り返って
ぼくの方を向いています

彼が着ているのはデニムのパンツに
白地に黄緑色が鮮やかに映えるTシャツでした
今までぼくが見たことがない服装です
彼の後ろには、眩しいほどの青空が天高く広がっています
ぼくは、目を細めながら彼を見ています

おもむろに彼は片手をあげ
こちらに振るように手を動かします
そして、こう言いました

「別れよう」


それまで、どんな言葉も聞こえなかったのですが
この言葉だけが
はっきりと
遠くにいる彼が発した言葉が
ぼくに聞こえてきました

その瞬間

ふっと現実に戻るように目が覚めました

一転して真っ暗なぼくの部屋の中
布団の中で目を見開き
ああ、、夢だったのか・・・・

でも夢だったけど、ぼくは本当に別れたんだった

思考がゆっくりと回り始めます

また、ぼくに悲しみの感情が襲ってきました
でも、もう涙が出ることはありません

これまで育ててきた
彼への憎しみ、恨み、怒りの感情は
うっすらと影を潜めました
そして、ただただ悲しい・・・・・
その感情の奥深くへ沈んでいくようでした
布団の中から時計を見ると

3:30

もう少し寝なきゃ・・・・・

目を閉じて
布団をぎゅっと自分の体へ引き寄せます

やっぱり彼のことを
ぼくは愛していたんだな・・・・

そんなことを感じながら
再び眠りに落ちていくようでした

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