
【楽曲考察】中島みゆき「彼女の生き方」の歌詞
以前に私の歌詞の好みポイントについて書きました。今回は具体的に曲をピックアップしてして気づいた点や興味深い点などについて私の考察を書いてみたいと思います。こんなふうに思っている人もいるのだなぁくらいにみてもらえると幸いです。
今回ピックアップした曲
中島みゆき「彼女の生き方」
この曲は、中島みゆきさんの2作目のアルバム「みんな去ってしまった」の中の一曲です。逆境に負けず、自分らしく生きる女性の姿を描いた楽曲です。
とても大好きな曲の中の一つです。
私の感動したポイント
以下に、一つずつポイントを上げてみたいと思います。
酒とくすりで 体はズタズタ 忘れたいことが 多すぎる
いきなり衝撃的な歌詞が出てきます。
この先の展開への興味がぐっと惹きつけられます。
別れを告げて来た中にゃ いい奴だって 居たからね
このエピソードで、いい奴と思っていた人とも別れざる得なかったという苦しみが伝わってきます。
死んでいった男たち 呼んでるような気がする
生きている奴らの 言うことなんか 聞かないが
ここフレーズに、現在の置かれている状況にうんざりしている様子を感じます。言葉で表現しにくい感情が見事に言語化されていて、深いなぁと思います。
浮気女と呼ばれても 嫌いな奴には笑えない
勝手な憶測でレッテルを貼られることにうんざりしている様子や、周りを軽蔑し諦めている様子がこの1行で伝わってくるようです。主人公が逆境の中にいることが伝わってきます。
彼女の人生 いつでも晴れ
逆境に負けず、自分らしく生きる女性の姿を「いつでも晴れ」と表現するところにセンスを感じざるえません。この短いフレーズで曲がぐっと引き締まる感じがします。楽曲的にも、サビの部分が短いというのは、勇気がいるものだと思うのですが、そういうことを感じさせないです。それまでの歌詞が素晴らしいからではないだろうか?と思うのです。
歌詞で楽しめる曲
私は、作詞も作曲もしますが、詩を書くのは本当に難しいと感じます。曲は、コード進行やメロディがある程度音楽理論に則っていれば、心地よく聞こえます。それが感動を呼ぶかは別にして。
そんな中、こんな歌詞が書けるって言うのは、感動です。