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【体験談】ライブハウスの照明器具は危険

今回はバンド活動をしていた時のちょっとした思い出話をしてみようと思います。


リハーサルにて

これは、ライブハウスでライブをするようになったある日のことです。ご存じの方も多いと思いますが、ライブ前には出演バンドがそれぞれリハーサルを行います。例えば、18時開場の場合、当日の14時ごろにライブハウス入りして、サウンドチェックなどを進めるのが一般的です。

今回の話は、そのリハーサル中に起きた出来事についてです。


焦げ臭い匂い

他のバンドがリハーサルを終え、いよいよ私たちのバンドの番になりました。順調に進んでいた矢先、突然あるメンバーが「なんか焦げ臭くない?」と言い出しました。振り返ると、確かに焦げたような匂いが漂っていて、うっすらと煙が立ち上っているようにも見えました。

その瞬間、一気に不穏な空気が流れます。そして、異変は突然起こりました。

「熱っ!」という叫び声がドラムの方から聞こえ、続いて「コロコロッ」と何かが転がる音。何が起きたんだ?と、全員の視線がそちらに集中しました。


目を疑う光景

そこで私が目にしたのは、中の基盤も見えるほどにトロトロになっている携帯です。当時はまだ「ガラケー」の時代です。

その携帯は、ドラムのメンバーがリハーサル前に照明器具の上に置いていたものでした。ライブでは、知人を招待することが多いため、「場所はどこ?」や「着いたよ」といった連絡が頻繁に入り、携帯を手放せない場面がよくあります。特に当時のドラムのメンバーは、多くの知人に声をかけていたため、携帯をすぐ手に取れる場所に置いていたのでしょう。

この照明器具は、ドラムセットとバックの壁の間にあり、床から上向きに光を当てるタイプのものでした。リハーサル前は消灯していたライトですが、リハーサル中に照明チェックが始まったことで点灯。その熱で携帯が想像以上のダメージを受けてしまったようです。

そして気がついた時には・・・。


ステージの熱さ

それにしても、「携帯がそこまでトロトロになるのか?」と驚きましたが、ステージ上での経験が増えるにつれ、照明の熱が尋常ではないことに気づきました。特にステージ用の照明器具は非常に強力で、ライトに照らされる部分だけでなく、器具自体も相当な熱を持っています。

ライブの準備で慌ただしい中、携帯を一時的に置く場所がなく、つい身近な場所に置いてしまうことはよくあります。しかし、今回の一件を通じて、照明器具の近くに物を置く危険性を改めて思い知りました。


照明器具には気をつけよう

今ではこの出来事も笑い話になっていますが、事件発生時はライブハウスのスタッフを含めて全員に緊張が走りました。溶けたのが携帯だけで済んだのは不幸中の幸いです。照明器具の取り扱いやその周辺には細心の注意を払うべきだと実感しました。

もし同じような状況に直面する方がいれば、ぜひ「照明器具の熱」を甘く見ないでほしいと思います。これが、ライブ活動中のちょっとしたハプニングと学びのお話です。


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