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S4道③:苦悩と歓喜が混じりあう

サブ4への道③です。

2024年12月、奈良マラソンで自己ベストとなる4時間29分を達成しました。次なる大きな目標は、マラソンを始めた頃からの夢でもある「サブ4」(4時間切り)への挑戦です。今回は、その挑戦の過程で得た気づきや感じたことを綴ります。


京都マラソンでは当初、4時間15分切りを狙っていたのですが、色々と考え直した結果、目標をマラソンを始めた頃からの大きな夢である「4時間切り」に再設定しました。結果は『4時間7分09秒』と、サブ4には届きませんでしたが、多くの学びを得ることができました。

目標再設定の理由

「到達可能な目標設定」では、自分を信じ切れていないような気がしたり『楽な選択をしている』ような後ろめたさのようなものを感じたりもしていました。
自分という存在からは、
 ・頭の声(思考の声、脳みその声)、
 ・体の声(肉体)、
 ・心の声(気持ち、潜在意識の声)
のような3つの声があると思いますが、私の頭の声の『4時間15分切り』に対して、体の声と、心の声が『もっといけるでしょw』と言っているような気がしたのだと思います。

レース中の体験

多くのマラソン経験者が感じる、30キロや35キロを過ぎたあたりの「足が動かなくなる恐怖」。京都マラソンでは、この『足が動かなくなる恐怖』に立ち向かうタメのメンタルを鍛えることもテーマのひとつでした。20キロ、30キロまではキロ5分30~40秒のペースで順調に走れていたものの、37キロを過ぎたあたりから足の調子が急激に悪化。38キロ以降はペースがキロ6分30秒から7分に落ち、やがては歩き、そして一時停止する場面もありました。足の痛みと喉の激しい乾き、もうしんどい!辞めたい!という弱音が心から溢れ出しそうになる。。。
それでもなんとか前に進む。。。

このレースは、単に体力を試すだけでなく、「苦痛に自ら飛び込む」挑戦でもありました。私は元来、痛みや苦しみが苦手でした。幸い大きな病気や手術はほとんど経験していませんでしたが、数年前の大手術(術後の痛みが激しくその痛みは1カ月も続きました)をきっかけに、痛みに対する免疫が少しついたのかもしれません。また、30代までの過酷な社会人生活の中で、「あんな辛い思いは2度としたくない」と感じることも多々ありました。

しかし、今回の京都マラソンでは、37キロ以降の全身の激痛に耐えながらも前進できた自分に、大きな自信を持つことができました。レース前のセレモニーで森脇さんたちが「苦痛も楽しみましょう」と話していた言葉がとても印象に残っています。

また、レース後に家でぼんやりYouTubeを見ていてある動画で「幸せは怒りや苦しみ、喜びと同じように一時的な感情」といった言葉に触れ、幸せな状態=心地よい状態を私は求めていたが、『ずっと幸福だけの状態を求めるということは、怒りや苦しみを否定している事になり、仏教的にもズレた考え方になる』と思いました。

『仏教ではすべての出来事に『善い、悪い』の判断をせずすべてをあるがままに受け入れる事が最良とし、そのための日々の生活が修行そのものである』ですから、苦痛を避けていては『あるがままを受け入れる事が出来ない』のは当然ですね。
今回の経験をさらに深く感じることができました。

学んだこと

今回の京都マラソンから得た学びは、**「苦痛や激痛は決して嫌なものではなく、最高の瞬間を味わうためには必要なものである」**ということです。マラソンを始めた頃(40歳位の時)に自分探しをしていた時にも何かの本を読んで触れていた学びではありますが、改めてこの考えが自分にとって大切だと感じました。

人生は山あり谷ありとよく言われますが、私にとっては、山を螺旋状に登っていくようなものです。日向の暖かさに満ちた道を登っていたかと思うと、今度は山影の暗く寒い道が続く、それらの道で苦楽を繰り返し登ってゆくことで頂上に近づいて行き、同じような所を通ったように感じてもそこは以前より少し高い所を通っていたりもする。


次の挑戦

さて、次の冒険ですが…
私にとってのサブ4達成後のご褒美は、**「iPhoneの買い替え権利」**です。iPhone11の電池が限界に近づいているため、6月29日に開催される『函館マラソン』にエントリーして次こそはサブ4を達成してiPhoneを買い換えたいと思います!!(本日2月18日より函館マラソンのエントリー開始です)
また、初の北海道旅行でもあるので、長めの休みを取得しフェリーを利用してバイクツーリングにも挑戦する予定です。マラソンの練習期間も3カ月ありますから、函館ではぜひサブ4を達成し、北海道の魅力を存分に味わいたいと思います。

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。今後も気軽に読みに来ていただければ幸いです。

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