#指す将順位戦7th A級2組① vs面妖流さん戦(自戦記)
上記戦型予想ではひとまず対局延期になったものの、締め切り1日前に対局することとなった。一方で土曜日と日曜日は確定的に将棋が指せる時間というのを編み出すのが難しい。なぜならば職場にいないことが多いからである。この文章をすんなり受け入れられるようになったならば、ロウポン初段である。
対局当日の午前中のコンディションは悪くなかった。ちょっと値段の安くなっていたイングリッシュマフィンを軽く焼いて食べたし、コーヒーも飲んだ。ただ午後にはある打ち合わせというか最終確認があったのだけれども、最終確認が最終確認ではない、という状態になってしまったところから今日はついていないと予感をする。下記のツイートをご覧いただきたい。
これに加えて、乗っていた車が道路の何かよくわからないものを『ガリッ』とひっかけて肝を冷やしたことなども挙げられる。
場面変わって午後9時半あたりに自身のいわゆる家事が終わって空いた時間となって身を清め、先崎先生の将棋を生き生きと指す姿に涙し、気力十分(棋力とかけている、みんなも使っていいよ)となるところであったのだけれども、これが良くない対応であったようである。こういう時に体験する睡眠はとても好きなのだ。タイムスリップしたように気が付いたときにすぐさまデジタル時計をつかんだ。本日の流れであれば23:30でもおかしくないタイミングであった。こういう時に私の好きな主人公は自らの不幸を毒づきながら悲観に暮れるところである。また私は絶大的な流れ論者でもある。
『22:29』をさしていた。
この時間に起きることが本日すべてのよしなしごとの集大成であると感じた。Lサイズのピザを運ぶときに雨が降っていなければ、ショッピングモールに入った瞬間に財布を忘れていなかったら、今日の最終確認がすっかり済んでいたらば、指す将ヤギ生初の対局寝過ごしを行うことであろう、と。
ただ、対局は別である。こういうことは相手には何も関係ないのである。
まずネタばらしとしてなぜ相居飛車を宣言していたかという話をしておこう。以前に練習対局で面妖流さんとは指したことがあってその時はこちら先手で相手が後手であった。そして進んで下記の図である。
このイメージが付きまとっておって、この記憶がとても印象強く残っている。こののち、香車を3三に打ち込んだ図が下記の図で、
この後、結局負けになっているのだけれども、本対局はそのリベンジを狙っているものであった。
先手、面妖流さん、後手、ヤギとして対局開始である。
っておぉい、なんぜ自分の棋譜を見返していないんだぜ?
右玉ではなく、左に普通に囲いに行っているところではこちらの必死さがうかがえる。
桂馬跳ねをみて銀を引く私。これはメンヨーさんの面妖さに対抗してとった措置。ただ、すぐさま7四歩と突くのは、3七角の形が見えるのでこれは思考候補から外す。ただ、そう来た場合でも、先手は△5四銀、△4五銀の対応を考えないといけないのでそれでも良いらしい。なるほどね。
こうなることはなんとなくわかっていた。あの角に見覚えありである。
もう一つのテーマは面妖さんに攻めさせることであったのだけれども、このヤギはすっかり忘れてしまっている。ここ数手が唯一の勝負所であった。同桂馬にどう対応するか、ということで。本譜は同桂馬としたけれどもその手順は湿気ていたらしい。代わりに同銀でどうか。
順当に進んで、▲同歩△6六歩▲6八金に△6五桂馬として、うーん。
先手の金金銀の形が硬い。一方で、後手には割打ちであったり5五銀などから抑え込まれることになるのでこれも怪しい。
ざんねん あなたの しょうぎは ここで おわって しまった
さてせっかくであるので、このあと100手ほど続くので厳選してどれだけ悲観的になっていたかを示そう。
取ると結果的に▲5六桂馬であかんと読んでいた。もちろん相手の駒に桂馬などない。
とると…とると…?なんでとらなかったんだろう。いや、そうか、7六歩の形は桂馬が生かせないと読んだのだ。
ここでこそ、△9五歩で一歩とって△4五歩ではないだろうか。
ちなみに、△4三の銀はまた4三に戻ります。
さて下記の通り投了図を迎える。
最後は華麗に寄せてくれたのでとてもありがたかった。入玉を目指されていたらこちらも入玉を目指して全ゴマまで指し続けただろうから。対局・観戦ありがとうございました。
さて初戦で厄落としは終わらせたものとして、第二戦に向けてがんばりたいところである。次戦はイマジナリーこまちさんは深浦先生似のこまちさんである。(了)