【イベントレポ】CMX Connect TOKYO #07:コミュニティマネージャーのお仕事大解剖~大事にしていること、必須スキルなど5人が語る~
大変ご無沙汰しております、速攻で書くつもりだったイベントレポートの更新が1カ月ほど遅れております。2021年始まったな!と思っていたら、なんとあっという間に年度末ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
さて、今回は2/13(土)に開催した「CMX Connect TOKYO #07」のレポートをお送りします!
■togetter
いつもどおり、当日の模様はこちらのtogetterをご覧ください!皆さんたくさんTweetしてくださっているので、大変助かっています…!ありがとうございます(´Д⊂ヽ
■トークセッション
今回のテーマは「コミュニティマネージャーのお仕事大解剖〜大事にしていること、必須スキルなど5人が語る〜」ということで、トークセッションでは3つのトピックについて、運営メンバー5名の経験や考えなどをお話ししました。
・Topic1:コミュニティに携わる上で今、大事にしていることは?
・Topic2:コミュニティマネージャーに必要なスキルや資質は?
・Topic3:0→1フェーズのコミュニティマネージャーと10→100フェーズのコミュニティマネージャーの違いは?
■Topic1:コミュニティに携わる上で今、大事にしていることは?(メンバーの自己紹介)
自己紹介をしつつ、各々が「今、大事にしていること」を発表しました。
1.小野晶子さん(CMX Connect Tokyo代表・日本経済新聞)
・核の部分「日経」というメディアを作っている記者・編集の人たちで構成されるインナーコミュニティについて理解することに時間を費やした。
・みんなが壊したくないもの・譲りたくないものが何かを理解した上でコミュニティを作っていく、ユーザーの方を巻き込んでいくという作り方をしようとしている。
⇒インナーコミュニティの理解をしっかり深めることを大事にしている。
2.安藤紗織さん(株式会社プレイド)
・セミナーや1対1のサポートなど、さまざまな方法があるが「MeetUPでしか実現できないこと」を突き詰めて考えている。
・コミュニケーションの中から何かを発見してもらうこと、いかに自分の課題をコミュニケーションの中から解決するような糸口を見つけてもらえるかに重点をおいている。(極論、KARTEというプロダクトから離れても良い!)
⇒とにかく「人」に着目することを大事にしている。
*Youtube:https://www.youtube.com/watch?v=S9qu6YqFrww
Youtubeではコロナ前のオフラインのMeetUPの模様が紹介されているのですが、みんな「懐かしい…」というような反応だったのが印象的でしたw
3.山本典子さん(TEAM Tarzan/タベドリ by cookpad)
1)TEAM Tarzan
・参加している方々の人生がより充実するようにということを大事にしている
⇒トレーニング仲間を見つけて、メンバーさんが輝きだす!というところを応援したい
・出版社にとってはコミュニティ運営は新たなチャレンジ
⇒ブランド棄損にならないように注意しつつ、ブランドを雑誌以外のところにも広げていくマネージとサポートに注力している
2)タベドリ by cookpad
・レシピを見ずに目の前にあるもので、美味しく料理をできるようになろう!というコンセプトの現在開発中のアプリ。
⇒コミュニティの機能を入れることで、もっと楽しく学べるのではないかと考え中
4.鈴木駿介さん(オシロ株式会社)
・コミュニティプロデューサー、コミュニティマネージャー、メンバー、コミュニティデータサイエンティストと様々な視点からコミュニティに携わっている。
・目的が一番大事だと思っている。立ち上げた人・運営者・参加メンバー3者の想いや目的を合わせながら、よりよいコミュニティを作っていくことが大事なのではないか。
5.菊池亜衣(SMNメディアデザイン株式会社)
・コミュニティメンバーである公認ライターさんのことを、一緒に作る仲間と考えている。
⇒メディアとライターさんの関係は、受発注/上下の関係として捉えられることが多いが、フラットな関係とすることを大事にしている。
・嘘をつかない!
⇒言えないことは「言えない」と伝え、言いにくいことも「実はですね…」と打ち明けるようにしている。真摯に向き合うことが大事だと思っていますし、何より「嘘はすぐバレる」と思っています。笑
■Topic2:コミュニティマネージャーに必要なスキルや資質は?
このトピックは、安藤さん・菊池がスピーカーに。
先日、私がコミュニティマネージャーの求人を出そうとしたがどういう内容で出せばいいのか…?と考え込むことがありまして。。
あれこれ条件をあげていったものの、「そんなスーパーな人いないのでは…?」ということになり、まずは編集やSNS担当を引き継げそうな人を探そうかということで着地したんですよね~。というトークをきっかけに、このテーマでディスカッションをしました。
<皆さんからあがったものの一例>
・プロダクトを愛する気持ちを持っているか
・マーケティングの一機能のサービスの場合はマーケティング寄りの方が来るが、広げる施策は思いつくけど、人とのつながりに火をつける施策はあまり…ということもある。
フェーズによって求められる資質が異なりそう。
・市場にはコミュニティの立ち上げを経験したことがある人は、あまり流通してなさそう
・コミュニティ運営経験がある場合、イメージがしやすいし評価ポイントにはなると思う。
・コミュニティマネージャーがどんな仕事をする人、というのがまだ今の日本では確立されていないので、フェーズによってプラスに働く経験は異なるのではないか。
(例)
・拡大フェーズ:営業職、デジタルマーケティング
・ある程度できているものをもっと盛り上げる:広報、CS、カスタマーサクセス
・0⇒1立ち上げ&プラットフォームも自社開発:プロダクトマネージャー、サービス企画、ディレクション
・0⇒1の立ち上げのときは、幅広くいろいろやらなければいけないことが多いので、こういう人はあまり向いてないかも。
・「これだけをやっていればいいよ」という仕事の仕方をしたい人
・「先がどうなるかある程度わかっていてほしい、形が決まっていないものはドキドキしちゃうからやだな」
・コミュニティにいる人たちの潜在的な欲求・空気感をうまく掘り出す洞察力
・そこからすぐ企画に繋げるフットワークの軽さ
・それに参加したいと思わせる愛嬌
求められるものが沢山あってたしかに難しい…ですね… というのを再認識した時間でした。。といいつつ、ここはやはり言語化していきたいところなので、個人的には引き続き考えていきたいと思っています。
■Topic3:0→1フェーズのコミュニティマネージャーと10→100フェーズのコミュニティマネージャーの違いは?
このトピックは、山本さん、鈴木さん、小野さんがスピーカーになって、これまでの経験からの考えを発表しました。
<山本さん>
●10→100@Airbnb
・体系立てられたコミュニティへのプログラムの考え方・作業内容・お客様への会話の仕方などを研修で教わっていた。
⇒コミュニティの目的などの上位概念から、話し方・自分のキャラクターの作り方、サポートすべき人の優先順位の考え方など
⇒正解が決まっていたので、あまり困ったことはなかった
・逆に課題として感じていたのは、グローバルとしてやり方が決まっていたので、日本向けとしては…ということがあった。
⇒使うツールやコミュニケーションの方法や文化の違いなど
●0→1@Team Tarzan
・なんのガイドラインもないので、何か困ったことがあったら担当者が都度判断
→課題の解決方法が属人化していってしまうことに危機感を感じているので、どう解決したかのログをガイドライン化していきたい
<鈴木さん>
●0→1
どんな人に来てほしいのか、どんな雰囲気にするのか、集客はどうするのかなどを考える。
⇒目的・ターゲット・内容に一貫性を持ってやることが大切。
●10→100
リピーターをどう楽しませるか、新しいお客さんを増やすにはどうしたらよいか?を考える。
⇒どうよりよい体験をしてもらうか、未経験の人たちにどう足を運んでもらうかなど
<小野さん>
●0→1
コミュニティマネージャーがすべきことは、さまざまなステークスホルダーの説明!参考になるのでオススメ👇
海外のトレンドなどがまとめられている、CMXから年一回発行される「Community Industry Trends Report」も参考になる。
▼2021(会員登録が必要)
▼2020
■その他、トーク中に出た参考資料
●「コミュニティマネジメントとは何か、なぜ今重要か / これから始めるコミュニティマネジメント入門 (1)」(馬田 隆明さん
⇒230ページの超大作(!)だけど読む価値あり!!とオススメされていました。
●「コミュニティ」づくりの教科書(河原あずさん、藤田祐司さん)
⇒昨年発売された新しい本ですし、コミュニティに携わる方は一読すべき!イラストもかわいくてわかりやすい!
●コミュニティ・オブ・プラクティス
⇒古典ですが良い本です by小野さんとのこと。読んだことないので読んでみよう…
このあと、恒例のブレイクアウトタイムを開催!
トークセッションの3つのトピックからテーマを選んで話してみてくださいということで、各グループごとに分かれました。
■Clubhouseでアフタートーク
#07の打ち合わせを運営メンバーしていたときに、「今話題のClubhouseってどう‥?」的な話から、せっかくなので使ってみようということになりまして。
イベント終わってどうでした?的なトークを話題のClubhouseでしてみましたw
個人的には3回目?のClubhouseでトークする経験だったのですが、いろいろな方に壇上に上がっていただいたりして、楽しかったですw
といいながら、今回もいつもの「タネ明かしタイム」です!
■タネ明かしタイム
CMX Connect Tokyo恒例の「本日のタネ明かし」は、こんな感じでした!
大好評の名司会・あんどれさんの巻き込むスタイルの進行は、本当に素晴らしいですよね。。そして土曜の朝からとてもいい声!
ちなみにClubhouseを使ってみるという試みは、アフタートークだけでなく、イベントの前にプレイベント的な位置づけで実施もしてみました!
そこでは、運営メンバーがコミュニティマネージャーになった経緯を話したのですが、5者5様で面白かったですw 新しいツールは使ってみよう!という精神でチャレンジしましたが、大変勉強になりました。
■トーク中に話に出た資料情報
■まとめ
というわけで、#07の振り返りでした!
Asariさんが作ってくださった、フォトレコにも書いていただきましたが、次回は【4/17(土)10:00~】を予定しております!
ぜひ皆さん、予定を開けておいてくださいね~!!
ちなみに…この2つのトピックについての個人的な考えも入れようと思っていたのですが、思ったより長くなってしまったのでまた別の記事で書きたいと思いますw
・Topic2:コミュニティマネージャーに必要なスキルや資質は?
・Topic3:0→1フェーズのコミュニティマネージャーと10→100フェーズのコミュニティマネージャーの違いは?