雑談・映画はココロのサプリメント
私という人間のアタマの構成は主にエンタメで作られていて、エンタメの割合は音楽:映画:その他(お笑い・演劇・アート・スポーツその他諸々)で分けると本来は4:3:3くらいなんだけど、今はそれがほぼ音楽、とりわけポルノグラフィティで占められていてどーしたものやらと困ってる。
でも、私の人生の中ではやはり映画は重要な要素で。音楽と同様に心の支え、そして心に栄養を補給してくれるサプリメント。そんな映画熱を少しでも思い出すために映画について勝手に語ります。
私が映画にハマりだしたのはちょうど10代の頃。今と違って、昔はテレビの地上波でたくさん洋画が放送されていた。入口はそこらへんかな。グレムリンとかE.T.とかゴーストバスターズとかバックトゥザ・フューチャーとかのハリウッド映画。私に限らず、同世代の人の大半はここらへんをテレビで観てると思う。
それが、徐々に沼っていくのが多分ハリソン・フォードに出会ってから。昔からイケオジ好きだったみたいで。スターウォーズとインディージョーンズは擦り切れるほど観たし、ハリソンフォードと結婚したいと思ってた(アホ)。
そしてハリソンフォードが出てる他の大人向け映画も少し観るようになり、そこからはもうノンストップ。中学生の頃には生まれる前のアメリカンニューシネマ系に手を出したりイギリス映画にも範囲を広げる。
ダニエル・デイ=ルイスにハマったのも中学生の頃。今観ても難しい『存在の耐えられない軽さ』を、好きな映画として挙げていた可愛げのない中学生。これかヴィム・ヴェンダース監督の『ベルリン・天使の詩』って言ってたよ。本当に好きだったのはE.T.のくせに。厨二病ってやつよねこれ。
そんなちょっと鼻持ちならない感じのまま大人になった私。でも定期的に映画に飽きたりしているので結局アメリカ・イギリスと日本映画以外はそんなに観ていない。あ、香港映画はちょこちょこ観たかな。元カレが少し金城武に似てたって事で金城武が出てるのは結構観たかも。そしてここ数年でちょっと韓国映画(特にノワール系)にハマった。特にハ・ジョンウが大好き(ラブ)
そんな私の特にお気に入りな5本を勝手に紹介。
スリービルボード(2017)
昔から私のTwitterをフォローしてくれている人は多分聞き覚えのあるタイトルかも。何故なら公開当時本当にしつこくツイートしてたから。
全ての登場人物がみな一癖あって、正しい人物なんて誰1人いないんだけど、なぜか愛おしく感じる。普段いがみ合っている人が少しだけ心を通わせるだけでカタルシスを感じてしまって。多分、私自身が不完全な人間だからかな。
この映画をクライムサスペンスとして観てると人もいるらしいけど、私は完全にヒューマンドラマとして観てる。多分これを超える映画に今後出会うとは思えないと思うほど大好きで、好きなあまり脚本(英語)まで購入してしまうという。
ちなみにこの監督の他の映画も好き。どの映画も一癖ある、性格に難がある人ばかり出てくる。性格に難があっても生きてていいんだ、と思わせてくれる。
2001年宇宙の旅(1968)
私みたいなニワカが語るには恐れ多いと思ってしまう名匠スタンリー・キューブリックの不朽の名作。人類の歴史を映画にするなんてスケールが壮大。DVDやリマスター版を映画館で何度か観てるけど、いまだに理解はできていない。でも、何回観ても面白くて飽きない。
ちなみに、上記のレビューでも書いたけど私がSiriに話しかけたくないのは完全にこの映画の影響。AIが暴走するんじゃないかと思うと恐ろしくてSiriに話しかけられない。
カッコーの巣の上で(1975)
私が生まれた年の映画。これを観たのは中学生の頃。BSでやっていたのを父親と観たんじゃないかな。うちの父も気に入っていた映画。ポルノグラフィティの昭仁さんも昔好きな映画としてあげてて嬉しくなったよ(ポルノグラフィティ全書参照)
この映画では人間の尊厳について教えてもらった。ただただ生きることが正しいんではない、という事。初めてそんな事を考えた。
私は精神科病棟で働いているわけではないけど、それに近しいところで働いていて。他人をコントロールしようとしていないか、尊厳を奪っていないかと自問自答する時にこの映画のことを思い出したりする。
マグノリア(1999)
ポール・トーマス・アンダーソン監督の群像劇。この映画もちょっと訳ありな人ばかりが出てくる。トム・クルーズなんていつものアクションバリバリのカッコ良さは封印。怪しいロン毛自己啓発エロ話野郎なんだもん。
この映画では何よりフィリップ・シーモア・ホフマンに出会えた事が何よりの収穫。ぽっちゃり(後年はでっぷり)白人男性で、決してカッコいいとはお世辞にも言えないのだけど、この人のお芝居には心に訴えかける何かがある。フィリップ演じる在宅看護師のホスピタリティに胸打たれた。
そして何よりこの映画のエンディング。思わず口があんぐり(未見の方でネタバレして良い方はググって)。聖書のようなエピソードだけど、妙に腹落ちした。
チェイサー(2008)
ここ数年ハマってる韓国映画から一本。韓国ノワールの代表的な映画。元刑事で堕落した生活を送るキム・ユンソクが連続猟奇殺人犯のハ・ジョンウを追っかける映画で、目を覆いたくなるようなシーンが多いけど演出やら何やら吸引力がすごくて。ナ・ホンジン監督のファンになったよ。
終わり方も決していい方向にはならないんだけど、一筋だけ淡い光が差しているようなそんなエンディングで痺れた。
韓国映画の底の深さを知った私。他にもパク・チャヌク監督の映画がお気に入りかな。少し世界が広がる。
とりあえず5本。他にもトレインスポッティング(T2含む)やアベンジャーズ(エンドゲームまで)などお馴染み系も好き。邦画も観るけどあまり人とはツボが異なるみたいで話が合わない…
邦画で好きなのは赤堀雅秋監督の『その夜の侍』か黒沢清監督の『CURE キュア』かな。
と、こんな感じ。もしかしたら観ていない作品の中にオールタイムベストな映画が隠れているのかもしれないと思うとたくさん観たいんだけどね。すぐ気が散るscatterbrainedな私。2-3時間の集中力を取り戻したい。
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