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お花見弾丸ツアー:浜離宮恩賜庭園 その②

浜離宮つづき。雲ひとつない晴天の下、ときおり吹く突風に舞い散る桜を浴びながら、酎愛零は水際を歩いてゆく──


緑色の桜!

 今回のお花見弾丸ツアーでおなじみとなった「御衣黄ぎょいこう」でしょうか。


...…?


 赤い条線がはっきりせず、花も緑色というよりも黄緑色をしていますね。


もしかして鬱金桜うこんざくら


 よく見ましたら名札がついてましたわ!これは「鬱金桜」です!


 日の光を透かすとまさに黄金の輝き!


分岐点に立つ「一葉いちよう

 どうもあの、「お伝い橋」というのを、「お手伝い橋」に空目そらめいたしますわ。お伝い橋とは、庭園の泉水(池)の中に築かれた中島(茶室などがある)へ移動するためのもの。


 まあ、このお伝い橋は、単に向こう岸に渡るためのものですけども。中島へ通じるお伝い橋は別にございます。


 人も少なく、平和な時間が流れてゆくかと思いきや...…


ここでアクシデント発生

 アジア系の外国人観光客が柵を越えて桜に近づき、枝を引っ張って自撮りを始めたのです。


 わたくし、間髪入れずに『NoNoNo!You!Get out!』と大声で叫び、そのアジア人女性たちをビッと指差して、その指でバッと柵の外側を指し示しました。そこから出なさい!と。


日本人は見て見ぬふりをすると思ったらおおまちがいですわ

 正直、ひとさまを指差して大声で怒鳴りつけるのは不作法だとは思います。けれども、無法な外国人に優しく言ったところで通じないのも、一時期観光案内所で働いた経験上じゅうぶんわかっておりますの。彼らはたいてい「優しく言ってくる=下手したてに出ている」という認識がほとんどなので、さらにつけあがります。


 上野公園などでは桜の枝を揺すったり、枝を折ったりする外国人もたくさん見ました。その時でさえ、周りの日本人は迷惑そうな顔はするものの、注意はせず。それでいいわけがないでしょう……!何をすれば日本人がキレるのかを、身をもって教えてさしあげますわ。


 とはいえ、実はこのとき魔人(パートナー。コワモテのマッチョ)を連れていて、わたくしの身の安全は保証されていたので言えたことなんですけどね。体の大きな外国人のグループにやせっぽち一人が注意するなら、それはけっこうな蛮勇だとも思いますわ。

※この後、まさにその「体の大きな外国人男性グループ」にも同じことをしている。魔人ありきの蛮勇。


 話の通じない、あるいは明らかに下に見てくる相手には、やはり圧倒的な力による抑止力が不可欠だと思いますわ。わたくしは「話せばわかる」という方法論を欠片も信じておりません。それは少なくとも価値観やルールを同じくする者同士でしか成り立たない論法です。


 まったく...…久しぶりに『ゲラウッ!』と叫びましたし、1日に2回叫んだのも初めてですわ。外国人観光客を大量に引き入れても観光資源が荒らされたのでは本末転倒でございましょうに。


 実際のところ、浜離宮は広すぎて管理・監視の目が行き届いていないところがありますわ。今はまだそんなに外国人が多くないとはいえ、ここの魅力がばれてしまうと、紅葉の頃には外国人観光客が大挙して押し寄せるかもしれませんし、人的環境整備は急務だと思いますの。


 せっかくのお花見なのですから、ルールはもちろん、マナーも守って、気持ちよく鑑賞したいものですわね。

 

大胆にカットされたフゲンゾウ


花の咲かない枝が目立つので、咲いている花の美しさがより引き立ちます


人は老境を迎えても、このようにいられるでしょうか

 総身が老いて朽ちていくのか。それともこのフゲンゾウのように、たとえ一部であっても、いつまでもみずみずしい花を咲かせ続けられるのか。


そろそろ、おいとまいたしましょうか

 浜離宮の桜は大木・老木が多く、勢いよりは趣を感じる印象でした。おいでになる際は、八重桜のある場所は入り口から最も遠いということを頭の片隅に入れておいていただければ、途中で迷わずに済むでしょう。




 さて、今回の「お花見弾丸ツアー:浜離宮恩賜庭園」に合わせる曲は、こちら。



 超有名なデュオの、超有名な曲。
「Yesterday Once more」は、そのままそこだけ訳せば「昨日をもう一度」、意訳しても「あの日をもう一度」になるわけですけど、曲中では「It's Yesterday Once more」と歌われているので少し意味が違ってきます。直前の歌詞の意味を味わいながら聴くと、その言わんとするところが分かるかも……?







 これで、今年のお花見弾丸ツアーはおしまいですわ。それではまた来年、どこかの桜の樹の下でお会いいたしましょう。ごきげんよう〜




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酎 愛零(ちゅう あいれい)
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