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酎愛零、マツケンサンバにハマる

 レッツ!カルナバル!!!

 どうも、禁酒27日目の私です。

 世はにわかにマツケンサンバに注目しています。

 小山田圭吾がオリンピック開会式担当から辞任し、その穴埋めをどうするのかと議論になった時に、巷では『マツケンサンバなら適任だ!』『早くマツケン(松平健さん)を呼んでくるんだ!』という声が多く見られました。この時まだ私はマツケンサンバというものを軽く見ていました。というか、通して見たことがなかったんですね。なんとなく、白塗りで金ピカの上様がサンバを踊るイロモノ、という感覚でしかとらえていなかったんです。

 結局、開会式でも閉会式でもマツケンサンバが流れることはありませんでしたが、ネット上では開・閉会式の演出に納得しない有志がまたしてもマツケンサンバ待望論をぶち上げ、ついに私のタイムラインにもマツケンサンバ及び松平健さん関連のニュースが流れてくるに至りました。それでね、私も見てみたんですよ。ワンフレーズだけしか知らないのにあーだこーだ言えない、と思いまして。公式MV見てみたんです。


 想像以上に狂った(褒め言葉)世界観でした。


 まず前奏が長い。マツケンが出てくるまでたっぷり1:03あります。その間ずっと、ギラギラの衣装(もちろん和服)を着た腰元ダンサーズと呼ばれる美女たちが舞い踊り(男性のダンサーズもいる。小姓ダンサーズとでも言うのでしょうか)、陽気なリズムで場を盛り上げます。そこでようやく上様のご登場。下手(しもて。客席から見て左の舞台袖)から妙に慌てた様子で小走りに出てきた上様のお召し物は、もちろんギンギラの時代劇仕様の和装。ここまで光っている和服は、私、生まれて初めて見ました。

 果たしてこれがサンバなのかどうか私にはわかりません。サンバはブラジル、ボンゴはサンバで使わない、カルナバルはスペイン語、オ・レ!はフラメンコ、などなど、探せばツッコミどころは色々あるのでしょうけれど、でもそんなことはどうでもいいのです。
 明快にわかるのは「楽しい!」ということ。そして楽しさのために一切の小難しいことを投げ捨てた「単純さ」。歌詞がわかりやすいとかそんなレベルをぶっ飛ばして、見れば一目瞭然でわかる楽しさ、面白さが全編通して感じられました。私は理屈で考えがちなんですけど、『たまには考えるのをやめて、歌おう!踊ろう!楽しもうよ!』『細けぇこたぁいいんだよ!』と言われてるような気がして、気がつけばヘビーローテーションしていました。マツケンサンバを。

 言葉の壁とか関係なく、誰もが楽しめるものって、すごくむずかしいと思うんです。けど、マツケンサンバはそれをやってのけているんですよね。もちろん、あの形になるまでには紆余曲折あったのかもしれません。しかし最終形態があれなら、まさにあれはエンターテインメントの勝利、理想型のひとつだと思います。
 なんでもかんでも取り込んで魔改造して自国に取り込む日本を象徴し、かつ全員和装(しかもギラギラの)で強烈に日本をアピールする。『Oh!ニンジャ!フジヤマ!』レベルの日本知識しかない外国人でもわかりやすく、お祭りの雰囲気を出しやすい。なるほど、マツケンサンバ待望論が出るのも大いに頷けます。

 意識高い系のプログラムも別に嫌いではありませんけれど、そういったものは場を盛り上げたり、楽しさを伝えたりすることにおいては、マツケンサンバの足元にも及ばないでしょう。国際的なお祭りとも呼べるオリンピック・パラリンピックでは、マツケンサンバか最適解だったと、私も思います。何ごとも時と場所と場合によるものなのですね。


いやーだけど見れば見るほどすごいな。


 ちなみにサンバと言えばこの曲を思い起こす人も多いのでは?


 音楽にうとい私ですらどこかで聴いたことがあります。


 とりあえずサンバホイッスルをピーピーピーピピーピピーってやって、パーカッションをどんどこどんどこやれば、それだけで何か気分が浮き立ちますよね!言葉はわからなくても!

 しばらくマツケンサンバと本場のサンバにハマりそうです!

 レッツ!カルナバル!!!

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