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ニュースつぶやき:「イグ・ノーベル賞の「わさびの刺激臭で人を起こす研究」、実は「聴覚障害者向け警報装置」が目的だった 「笑えるけどすごい」と話題」

 明日の南関東の最高気温22℃……?
 季節さま!ちょっと駆け足過ぎじゃあありませんこと?これでは花の開花や木々の色づきの予測が狂いますわ!


 ごきげんいかがでしょうか、引き続きお嬢様月間のわたくしです。



『賢人の行いは、凡庸な者の目には時に愚行と映る』

〜中国のことわざ〜



 寝ている人を起こすのには、どれだけのわさび成分を空間にばらまけばよいか──ここだけ聞くと、ハロウィンショップで売っていそうなイタズラグッズでも開発するのかと思ってしまいます。しかし、真相は違いました。

 聴覚に障害を持っていると、就寝時に災害などが起きたとき、気づくことが困難です。ホテルなどでは聴覚障害者向けに、部屋のテレビを強制的に起動して警告表示をするそうですけども、それも起きていることが前提。気づかずに逃げ遅れて犠牲になる、というおそれが常にありますわ。その点、匂いで警報を出すというのは素晴らしいアイデアです。呼吸しない人間はおりませんから。

 一見、意味不明に見えて、笑われるような研究や行動でも、そこには必ず未来につながる道標が隠されています。他にも「床に置かれたバナナの皮を人間が踏んだときの摩擦の大きさを計測した研究」などがあり、これは人工関節の潤滑油の研究からだとか。

 ちなみに日本はイギリスと並び、イグ・ノーベル賞の受賞常連国です。創設者の言によれば『多くの国が奇人・変人を蔑視するなかで、日本とイギリスは誇りにする風潮がある』とのこと。褒め言葉として受け取っておきますわ!


 歴代の受賞研究は、ぱっと見は奇妙奇天烈きてれつなものばかり。みなさまも、我が国の誇る愉快な基礎研究を、いちどご覧になってはいかがでしょう?



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酎 愛零(ちゅう あいれい)
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