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ニュースつぶやき:「ぶつかりおじさん対処法」

 駅構内など雑踏でわざとぶつかってくる男性「ぶつかりおじさん」対処法の話。

 最初に世のおじさま諸氏に申し上げておきますと、ぶつかってくるのは別におじさんだけではありません。おばさんもいますし、若者もいます。なんならベビーカーを破城槌がわりに突っ込んでくる若いお母さんまでいます。

 彼ら、彼女らは無差別に突っ込んでくることがほとんどなのですけど、実感として申しますと中高年のおじさん、おじいさんは、明らかに小柄な女性をターゲットにしている感が強いので、ことさらにぶつかりおじさんとかいう不名誉な通称をつけられてしまうんですね。わたくしは枯れ枝のような体型なのでターゲットにされやすく、東京駅など人通りの多い雑踏を通過するときなどはボーッとしていられません、レーダーを全方位オールレンジモードにして周囲を警戒しております。

 幸いにして回避スキルは高い方なので突き飛ばされて怪我をしたことはありませんし、魔人(パートナー。コワモテのマッチョ)を先頭にして歩いているとモーセの海割りみたいに人が左右に避けていくので安心です。(でも油断しているといきなりヘニョリとした動作で前から来た子供などを避けるので、後ろのわたくしがあわてるはめになります)

 しかし、ぶつかってくる人は弱いものいじめを目的にしている輩だけではないのが厄介。私が多いと感じるのは「スマホのながら歩き」と「ながら歩き+ベビーカーあるいはキャリーケース」ですわね。ながら歩きはもちろん危険ですけれども、悪意をもってぶつかってくるのではない(単純に不注意・周りの迷惑を省みない)のがたちが悪いですし、それにベビーカー・キャリーケースを携行していると、前または後ろに不注意ゾーンが広がるので始末に負えません。何度、ながらスマホのキャリーケースに足を轢かれたことか……(だいたい、キャリーケースは後ろにくものではございません。体の側面に転がすものです)。周りを見ていないので、魔人を前に置いていても避けない場合がございます。

 そしてこれもぶつかりおじさんの亜種だと思うのが、人が通りそうな所に陣取って動かず、そこにぶつかる・接触するなどした人にいいがかりをつけ、トラブルを起こす人。ついこのあいだも、電車の扉の脇(通称狛犬ポジション)にあからさまに邪魔になるように立っていて、乗車の際に接触した人に粘着して延々と文句をたれている輩がおりました。こういったケースをわたくしは総称して置きぶつかりと呼び習わしておりますわ。

 肝心の対処法としましては、どぎつくて奇抜なメイクや服装をすることなどがニュースでは挙げられておりました。要するに威嚇する、目立つようにすることですね。こうすることで被害は激減するそうです。しかし個人のイメージや好みの問題もありますので、万人に使える対処法ではないようにも思いますわ。

 そこでわたくしがよく採る方法をご紹介いたしますと、いわゆるスリップストリーム歩法──よそさまの後ろにコバンザメのようにくっついて進むことで、混雑の中に単体で突っ込むことを避けるというものです。この時くっつくのは体格のいい男性がベストですわ。自分と同じかそれ以下の体格の女性の後ろにつくと、ぶつかりおじさんにまとめてターゲッティングされてしまう恐れが大です。

 SNSを見ると、毎日のようにぶつかりおじさんの被害や目撃例が上がっています。回避スキルとスリップストリーム歩法で、都会の雑踏を乗り切りたいものですわね〜(⁠*⁠´⁠ω⁠`⁠*⁠)


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酎 愛零(ちゅう あいれい)
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