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ニュースつぶやき:「殿様枕症候群」

 高い枕で寝ると脳卒中になりやすいという話。


 脳卒中の原因の一つに、特発性椎骨ついこつ動脈解離というものがございます。

 動脈は内膜、中膜、外膜の3層からなる。動脈解離はそのうちの内膜が裂け破れ、血液が中膜に入り込むこと。血液の滞留をもたらし、内臓や脳などへの血液遮断による弊害を招く。

 この特発性椎骨ついこつ動脈解離は枕が高いほど起こりやすいという結果があり、国立循環器病研究センターの研究チームは「殿様枕とのさままくら症候群(英語名Shogun pillow syndrome)」という新しい病気の概念を提唱したとのこと。

 首の後ろの血管が裂ける特発性椎骨動脈解離は、脳卒中の原因全体の2%ほどだそうですけども、15~45歳の脳卒中患者では原因の1割程度を占めるそうです。

 原因がわからない患者さんの中に高さ17~19センチにもなる極端に高い枕を使っている人がいることに注目した研究チームは比較検証を行い、その結果、枕が高いほど特発性椎骨動脈解離を発症しやすかったとのこと。


 ちょっとお待ちなさい


 高さ17〜19cm?

 そんな枕にどうやって頭を乗せますの?

 百歩譲って乗せられたとしても、首が折れるんじゃあありませんこと?

 頚骨動脈は、頸動脈と違って骨に囲まれたルートを走る血管。首の骨に負担がかかる状態で寝返りなどうてば、その中の血管が傷つくのは道理ですわ。

 枕の理想の高さは、首の骨が、立っているときと同じS字カーブを描くようにできる高さ。高すぎるのはもちろん、低すぎてもいけないというわけですわね。ちなみにわたくしはクッションを二重にしたものにバスタオルを巻いて、自分好みの高さにした枕を作っております。高さは、沈み込んで10cmというところでしょうか。毎日快眠ですわ!

 まあこの記事の何が興味深いかというと、殿様枕症候群という日本語もさることながら、英語名で「Shogun pillow syndrome」という呼び名をつけたことですけども(⁠・⁠∀⁠・⁠)



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