未踏への道:都筑中央公園 その2
──神奈川県は都筑区の都筑中央公園を探索中の酎愛零。予想外の広さと充実ぶりに期待は高まる……──
休憩所の前にも、ばらがひっそりと植えられています。やはりばらが売りのひとつのようですわね。公園のこのあたりはアジサイの名所ということですけども、この時期ではまだまだ。
日差しは強かれどもカラッとして過ごしやすいお天気。自販機のある休憩所で喉を潤してひとやすみしたら、さあ、参りますわよ!
おそらく位置的にいちばん低いところまで降りてきたはずですから、ここからしばらくは登りが続くと思います。ちょっとした登山気分ですわ。スニーカーで来ておりますけど、トレッキングシューズのほうが良いかもしれませんわね。
トキワツユクサは湿地、水辺、日陰などに生える植物。南アメリカ原産の帰化植物で、日本へは昭和初期に持ち込まれたそうですわ。ちなみに繁殖力がとても強く、要注意外来生物に指定されています。駆除したいですわね~ギギギ
とは言っても、あんなに成長してしまってはもう食べられないでしょうけども。採りにくる人もいるのでしょうか
やはり採りに、いえ盗りに来る不埒な輩がいるのですね。ちなみに食べ頃のたけのこは、地面から頭が出るか出ないかくらいだそうなので、素人が見つけて掘るのはむずかしいとか。
左側へ進むと、たしか、ばじょうじ谷戸口に至るはず。なので左の道へは行かず……
地図のとおりなら、右に進むとさっきの円形劇場のところに出るはず。ならば行き先は当然……
両側は急な斜面。ということは、尾根を歩いている、ということですわね。
見た目よりも両脇の勾配がきついですわ。身を乗り出して万が一にも転げ落ちたら怪我では済まないかもしれません。
これは、獣臭……?すぐ近くから、ケモノくさい臭いが。あまり良くない予感がいたします、一気に走り抜けましょう!
再び、甘い花の香りと、うぐいすの鳴き声が聞こえるところに出ました。ひと安心ですわ。
思いますに、自然・街なかを問わず、未踏の場所を探索するにあたっては、五感をフルに活用して、さらには第六感──勘というものにも従うべきなのでしょう。なんとなく、嫌な雰囲気がある。ここにいてはいけない気がする。そんな直感に従い、難を逃れたケースが一度や二度ではありませんから。まして私のように単騎で突撃することが多いならなおさらですわ。
ここが、清水谷戸口ですわね。ということは、右に清水谷戸、左に堰の谷戸を見ながら下ってきたということ。方角で言えば、公園の北口に当たるのでしょうか。
やはり山の北側ということで、じめっとした感じがありますわ。私程度の体重でも沈み込むほどのやわらかさ。ここは慎重に行かなければなりませんわね。
地図には描かれていませんけれど、清水谷戸口の真南に道が続いています。でもまあ、明らかに道ですし、これまでも地図に描かれていない細い道はいくつかございましたのでおかしくはないですね。行ってみましょう。
ほんとうに、ど真ん中に顔をのぞかせています。まるで行く手を阻むように。なんらかのシグナル?
( ゚д゚)ハッ! つい、はしたない言葉遣いを……ごめんあそばせ。私はあまり蚊には刺されない方なのですけど、それでも群がってきます。湿地帯を甘く見てしまったのでしょうか(;´Д`)
い、行き止まり……
竹を切り出すための作業用通路だったということ……?
来た道を引き返すのは未踏の探索者としては不本意ですけども、あの竹林の中に分け入る気にはさすがになりませんわ。少しでも危険を感じたら引き返す、ソロ探索者の鉄則です。
『しかし あそこから出ていくわけにはまいりませんわ……今 私は逃げているのではありません……』
『私は未踏の道を走破するために走っているのですわーッ!』
というわけで!探索はまだまだ続きますわよ!ᕙ(@°▽°@)ᕗ