紅葉の都立九庭園をめぐる:向島百花園 37 酎 愛零(ちゅう あいれい) 2021年12月9日 22:01 今回は紅葉を観に、都立九庭園のひとつ「向島百花園」に来ています!しばし、私といっしょに紅葉を楽しみましょう!😃 向島百花園は都立九庭園の中で唯一の町人の手になる庭園。(他は大名庭園や恩賜庭園など) 江戸の本草家にして骨董商、佐原 鞠塢(さわら きくう。1762年~1831年)が、交遊のあった江戸の文人・墨客の協力を得て、文化元年(1804年)、旗本の屋敷跡に360本の梅を植えて開園したのが始まりです。※本草家……中国の薬物学である「本草学」を修めた人 なので他の八庭園と比べて、とても文人好みの造りをしているのが特徴です。あちこちに歌や俳句を詠んだ石碑があるのがその最たるもの(*´∀`) 元が旗本の屋敷跡とはいえ、向島百花園の敷地面積は都立九庭園の中で最小。なんだか、武家の娘に混じって、小粋で元気な町人の少女が存在を主張しているようでほほえましくなりますね❤(ӦvӦ。) 「百花園」の名の由来は、「梅は百花にさきがけて咲く」からとも「四季折々の百花が咲き乱れる」からとも(*゚∀゚) 開園当初から、当時の文人たちが集う場所──今でいうアーティストのサロンみたいな役割を果たしていたそうです(・∀・) 八重咲きのサザンカ。英名ピオニー(*^_^*) 早くも西に傾き始める太陽。あと十何日かすれば冬至……一年もあっというまですね(。>﹏<。) サザンカからバトンタッチするように登場するのは、冬の華、ツバキ(ㆁωㆁ*) いかにも文人庭らしいたたずまいは、かつてここでどんな創作があたためられ、どのような議論がかわされたのか、想像をかきたてます(*´∀`) コナラの木も冬支度 実は東京スカイツリーからここまで歩いてきました。逆さスカイツリー(^o^)v これはあざやかなハゼノキですね~ なんて?(;´Д`) 向島百花園には赤くてちいさな実をつける植物がたくさんあります。花の少ない冬を彩る大切な役割を担っていますが、どれがどれだかお分かりでしょうか?まずこれ、葉っぱの上にひとかたまりになってつくのは「センリョウ」 葉っぱの下に隠れてつくのは「マンリョウ」。それぞれ「千両」「万両」から来ているとか。 枝にトゲのあるのは「ピラカンサ」 木の枝の先端、葉っぱの真ん中につくのは「クロガネモチ」。クロガネモチは他と違って大きく育つ樹木なのでセンリョウと見間違えることはないでしょう(^o^; おそらくいちばん目にする機会が多いのではないでしょうか、散らしたようにつく「ナンテン」 おっ!ひときわ渋い色合いの葉がありますね!何の木でしょうか?あの形には見覚えが…… そう、みなさんご存じ柏餅の「カシワ」ですね。緑か、くすんだ緑の葉しか見たことがないので、ここまであざやかに色づく葉を見ることはなかなかありません(・∀・) Hey!茶店だYO!冷えてきたから甘酒飲もうっと!٩(♡ε♡ )۶ 梅干しと梅の甘酢漬けも購入。甘酒はつぶつぶがいっぱいある私好みのやつ。とてつもなく熱い。持てない。 体はあったまるけど、甘酒がいつまでたっても熱い(-_-;) 石碑と木々は私たち人間のせわしない営みを見続けています 散り、休息し、芽吹き、萌えいづる 風に吹かれるように、時代の波にたゆたう 気負わず、力まず、明日も生きてゆこう 梅の花の咲く頃に、また来るからね。町娘さん❤(ӦvӦ。) いいなと思ったら応援しよう! サポートしていただくと私の取材頻度が上がり、行動範囲が広がります!より多彩で精度の高いクリエイションができるようになります! チップで応援する この記事が参加している募集 #紅葉前線レポート 818件 #写真 #秋 #紅葉 #お散歩 #芸術の秋 #紅葉前線レポート #庭園 #日本庭園 #お散歩写真 #お散歩フォト #紅葉スポット #向島百花園 #都立九庭園 37