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クリスマスに読みたい本【32】

 今日は、いよいよイブですね。
今日読んだのは、「サンタクロースの大旅行」。

 サンタクロースの歴史や受容について書かれた社会学系の本です。

 よりにもよってイブに、社会学系の本を持ってこなくても…と自分でも思うのですが、以前からちまちま読んでいたのが、ようやく今日読み終わったので。

 聖ニコラウスや各地の民俗信仰されていた精霊たちが、どのように現在私たちが知る「サンタクロース」へと変化したのか。
そして人々はそれをどのように受け入れ、今のような一大イベントの象徴になったのかを歴史的・文化的に読み解いた本です。

 これまで読んできた、クレメント・ムーアの詩や、「サンタクロースっているんでしょうか」も登場していました。


  こちらの本が書かれたのは、1998年。
今から20年も前のことで、「クリスマスは母-娘関係を中心とした家族行事」と捉えているなど、今の感覚だと、ちょっと謎なところもありますが、その差異も面白い。
 1960年生まれの著者さんは、幼少期にはクリスマス・ケーキを食べたりもしなかったとか。
 それでいて、明治7年にはすでに和風のサンタクロースがパーティに登場していたとか。
いろいろ興味深かったです。

 読了は、たぶん80分くらい。
いくつかの研究内容に分けて読んでも読みやすいと思います。

 それではみなさま、メリークリスマス!

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【本メモ】

タイトル: サンタクロースの大旅行

作:葛野, 浩昭 (1960-)||クズノ, ヒロアキ
PUB: 東京 : 岩波書店 , 1998.11
PHYS:iv, 223p, 図版 [4] p : 挿図, 肖像 ; 18cm
PTBL:岩波新書 ; 新赤版591
ISBN:4004305918

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*タイトル画像は「みんなのフォロギャラリー」からお借りしました。
 ありがとうございます。

*表紙画像の著作権が心配なので、Amazonのリンクを貼っています。

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