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クリスマスに読みたい本【18】

今日は有川浩さんの「キャロリング」を読みました。

 こちらも、読み逃していた本です。
有川浩さんの本は好きで、文庫はだいたい買っていたのになぜか読み逃してそのままになっていました。
季節を意識する本は、その季節に読みたいと思うせいなのかな。
自分でも謎です。
 でも、もともと好きな作家さんなので、これ今日中は難しいかなと思ったけど、読み始めるとやめられません。
 通勤と隙間時間もフルで使って、読み切ってしまいました。

 クリスマス倒産が決まっている小さな子供服メーカーの社員さんふたり(32歳, 元恋人同士)が、両親の離婚問題に悩む小学生男子に頼られ、手を貸すことになる。
 けれど、そこで思わぬ事件に巻き込まれ……。

 事件は大事件だし、離婚や、登場人物の「選択肢のない」人生の辛さがふんだんに描かれているのに、有川浩さんがかくとこんなにも人の気持ちによりそった、読後感の優しい物語になる不思議。
 きっと著者さんの心が深く広く暖かいんだろうなと、いつも思います。
登場人物たちの選ぶ言葉は、参考にしたくなる。
心に、プレゼントをもらった気分になる本です。

 読了は2時間弱。
読み終わるのがもったいないけれど、これ以上ないぴったりとした終わりでした。

--------------*----------------------*------------------------------------*-------【本メモ】

タイトル: キャロリング

著者: 有川, 浩||アリカワ, ヒロ
PUB: 東京 : 幻冬舎 , 2017.12
PHYS:461p ; 16cm
NOTE:2014年10月刊の文庫化 
ISBN:97844334426719

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*タイトル画像は「みんなのフォロギャラリー」からお借りしました。
 ありがとうございます。

*表紙画像の著作権が心配なので、Amazonのリンクを貼っています。


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