冷水を浴びせかけられ
びしょびしょのグー
小指から開くと 小さな傘があった
「何故」と問うには細心の勇気が必要だ
「どうして」に至ってはよく咬んで生殺しにする
「誰」かの「何時」かと重なる事を求めたり
傘をすぼめて首をねじったり
「如何」に生きるか迷走する私の中心で
水を恐れる傘が くるくる回る
賢治が願った人のようにはなれないと
傘をたたむたび
自分に「だれ」っと寄りかかる
雨粒が激しくなる一方だ
私は傘を回し続け
「何処」が縮んだり伸びたりする中
メリー・ポピンズみたいに風に乗って
雨音にかき消される小さな声の
反響板になりたい