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ふうりん

ダンスに浮かれて
青い悲しみを散らそう

輝く風に身をまかせて
凍える心を暖めよう

君が言った「限りなく闇に近い箱」を
見つけた時には
君の汗の匂いと
閉め切ったカーテンだけが残っていた

君が一人で去ってしまったので
僕は窓を開けたよ

君のにおいも 君の寂しさも
吹き飛んでしまうくらい
あっけらかんとした風が
吹き込んできた

窓辺に置かれた糸の切れた風鈴が
君の器用な指先で吊るされる日を待っている

ひとりぼっちでどこかを歩いている君
かじかんだ心に 真夏の太陽が照りつける
今でも 君は 苦いコーヒーが好きなのか

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