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トラウマ〜ハッピーママ

子供の頃はトラウマという言葉を知りませんでした。トラウマという言葉や概念が知られるようになったのは、わりと最近だと思います。

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子供の頃、親の愛情に恵まれず、それが傷になっているという友人の話をママにした。

りえ「それでね、彼はね、子供の頃、いろいろ大変だったらしいのよ」
ママ「ふ〜ん」
りえ「それが今でも残っているっていうの」
ママ「ふ〜ん」
りえ「親はそういうつもりはなかったと思うけれど、愛されていなかったって言うの」
ママ「ふ〜ん」

いまいち、ママはピンと来ていないようなので、私は言った。「つまりね、彼はトラウマが残っているって言うのよ」
ママ「とらうま?」
りえ「そう、トラウマが残っているのよ」
ママ「たくさん残っているの?」
りえ「そうだと思うわよ」
と返事をしながら、ママの質問のニュアンスがちょっと変だと感じた。

ママ「あの〜、何だったかしら?そうそう『丙午(ひのえうま)』は少ないのよね」

私、目が点になる。

ママ「丙午は知っていたけれど、『とらうま』のことは知らなかったわ。『とらうま』の人は多く残っているの?」

やっぱり!ママのボキャブラリーの中に、トラウマという言葉はないかもしれないと思ったが、そのまま話を進めた私が悪かった。
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深刻に悩んでいる人が、ママに「え?丙午じゃなくて、とらうまなんですか?」なんて真剣に言われたら、相手は脱力して悩む力がなくなってしまうかもと思いました。

ハッピー・ママのハッピー娘


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