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計算そのものよりも論理的に考える方法を学ぶ【生き抜くための数学入門】新井紀子著

今回は、生き抜くための数学入門です。


AIに負けない子どもを育てると同じ著者さんです。

2007年なので15年前に発売された本ですが、
今でも通用する考え方と感じました。


・気づき1.平和に主張したい人ほど必要。

こちらでは、
沖ノ鳥島について例に挙げられてました。

「だって自分たちは、
ずっと前から沖ノ鳥島は
島だと思っていたんだもん」

誰も聞かないでしょ、こんな主張。

さぁ、どうするか…と言えば、
そもそも島の定義は何か?に基づいて
主張していくしかありません。

あまり深く考えたことがなかったけど、
紛争を避けるために海洋法で決められています。

法律などで
定義付けられていないものについては、
そこから始めないといけなさそうです。

・気づき2.数学的な構えが身についてる?

10個質問がありました。

1.宝くじを買う。

2.献立を思いつかなくてスーパーでウロウロする。

3.テレビで紹介された健康法は必ず試して、たいてい3日坊主で終わる。

4.「なぜ?」と聞くと、「うるさい!」と答える。

5.安いと評判のスーパーまで遠出して、疲れて外食して帰ってくる。

6.GWに入ってから突然どこかに行くことを思いつく。そして、渋滞に巻き込まれる。

7.ベストセラーに出てくるフレーズを使って説教する。

8.映画を見ると泣くか、寝るかのどちらか。

9.1年前にハマっていたことを思い出せない。

10.貯金がない。

生き抜くための数学入門

「数学と何の関係があるのか?」と
不明なものもあります。

半分以上「はい」が当てはまったら、
中学校以降で数学を勉強したことが
人生に生かされていないそうです。

私は、1個でした。
多少は生かされているようです。

宝くじについては、
単に当選確率や還元率の低さではとどまらず、
当たるまで購入しても
大赤字になることが証明されてしまいました。

これを見たら、
絶対買わないと思いました。


・気づき3.コンピュータの性質

「間違いは起こさないのに、融通がきかなくて、
人の気持ちを全く理解しないものは何でしょう?」

「なんか嫌だなぁ」と思ったけど、
答えを聞いて納得。
確かにそうだと思いました。

東京工業大学では、
初めて日本に来る外国人に銭湯の入り方を
説明させる課題が出るそうです。

番頭って何? 桶?
湯船の入り方?

出てくる用語を定義しないと
説明できないことに気が付きました。

・Todo1.「なぜ?」と自分に問いかける。

「なぜそう思うのか?」

他人を説得するためだけではなく、
自分に対しても使えそうです。

例えば、「私は何もできない」に対して
「なぜそう思うのか?」と
質問を投げかけて行きます。

「あれ?何もかもできないわけではない?」と
気づきそうです。

・Todo2.「だから」「どうして」と続ける。

高校以降の数学は、
実際に存在しない概念が登場します。
実生活で使うこともないし、
イメージできずに苦戦。

しかし、論理的に考える訓練を
受けてきた人であれば、
文化、年齢によらず、
ほぼ同じイメージに到達することができます。

…あれ?
資格試験でも用語を理解して
その後、学習を進めるときと
やり方一緒!?と気づきました。

・Todo3.前提を共有していない人

「あれやっといて」
「いつものでお願い」

これが通じるのは、
前提を共有している者同士の会話だけです。

初めて行くお店で
「いつもので」とは言わないですよね?

相棒のS19の最後のエピソードで
「会話の内容を監視されてる拘置所で
どうやってお金のやり取りをしたのか?」と
言う疑問が出てきます。

「例のものは?」
「あれやってくれた?」
これなら前提を共有していない職員に
お金のやり取りのことが
バレることはありません。

バレたらマズイ相手なら
これで大丈夫。

問題になるのは前提を共有していない人に
理解してもらわないといけない時です

特にコンピュータは、
わかるように説明する必要があるいい例。

人間同士でも
前提を共有してるか確認しないと
トラブルになりそうと予感しました。

以上、ちえでした。
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