最愛であり最悪な一番のライバル
「バカ、ドジ、ノロマ、デブ、ブス、ダサい」
私のプライドが戦おうとするポイント。
これ全部、根っこの部分は
妹の存在だったと気がついた。
私はずっと妹と比較されたことを傷にして
そうならないよう戦って生きていたんだ。
「妹ばっかりズルい」
後から産まれてきたくせに
お母さんもおっぱいもおもちゃも
みんなからのチヤホヤも
私から奪ってく。
学校に入ったら入ったで
勉強も運動も人気も評価も
私より優れてく。
「私、なんにも出来ない…」
私から奪わないで
私より優れないで
私を惨めにしないで
自分のダメさ 自分のカッコ悪さが
垣間見れて怖かった。
必要とされなくなる
居場所がなくなる
失望される
「妹がいさえすれば私はいらない子」
自分のポジションを奪われる恐怖と
何でもできる妹への嫉妬心。
姉としての自分を守りたいプライド。
妹から見てクールでカッコ良い
自慢できる姉にもなりたかった。
お姉ちゃんすごいって言われたかった。
いろんな想いがいろんな葛藤が
私の中にあって
私はそんな自分が嫌だった。つらかった。
苦しかった。
妹のことが大好きだから。
思うようにならない自分に腹も立った。
なんで私は出来ないんだろう、
ダメなんだろう、
価値がないんだろう、、
比べられて傷ついた。
比べられて怖かった。
比べられて寂しかった。
純粋に妹を大好きでいたかった。
純粋に妹から慕われていたかった。
難しくさせていたのは勝ち負けで
妹よりもできるお姉ちゃんになって
尊敬されたかった私のエゴ。
秀でることでしかそうなれないと
決めてしまった思い込みにあったんだ。
でももうそれすら捨てたい。
もう戦いたくない。
もう比べたくない。
比べられて勝つことでしか
自分の価値を測れない弱い自分を卒業したい。
「バカ、ドジ、ノロマ、デブ、ブス、ダサい」
そんなめーっちゃカッコ悪い自分を認めよう。
妹に負けてもいい。
というかそもそもそんな土俵すら存在しない。
ダメなお姉ちゃんになるのが
怖かった自分を受け容れて
大好きな気持ちだけを向けられる私になる。
心の葛藤。
自分の中にあるドロドロとした感情を学ぶために
私は妹という存在を選んだんだと思う。
最愛であり最悪である一番のライバル。
姉の鎧を脱ぎ捨てて
まっさらな私で踏み出していこう。