スポーツやるなら上を目指さないとダメ?
思考の癖の恐ろしさを思い知った話。
私は現在オーストラリアのある都市で、
バドミントンのコミュニティに参加している。
そのコミュニティーは
上級者から初心者まで
様々なレベルのプレイヤーがいて、
みんな趣味の一環として
スポーツや楽しんでいるような場だ。
そこにあるオーストラリア人の若い青年がいる。
彼は小さいころからバドミントンをやっていて、
彼の実力はおそらくこのコミュニティ内トップ。
それどころか州代表として
プレーをしていたこともあり、
なぜこんな田舎の小さなコミュニティに
とどまっているのか不思議なレベルだ。
正直このコミュニティのレベルは
彼のこれからには見合っていないのではないか、
と私はいつも感じていた。
そんな彼が最近つまらなそうにしている。
セッションに来てもすぐに帰ったり、
前の様に生き生きとプレーをしていない。
そんな彼を見て、おせっかいおばさんは、
居てもたってもいられなくなった。笑
「最近つまらなそうだね。楽しくないの?」
とド直球で聞いた。
そしたら「楽しくない」と。
やる気もでないし興味が沸かなくなったと。
そこから少し話をしていき、
私が思わず言ったことは、
「あなたは他の都市のもっとレベルが高いとこで
やるべきだと思う。今のレベルがあなたに
合っていないから楽しくないんじゃない?」と
私は彼に伝えた。
でも彼は「いやぁ…」
「この街を離れるつもりもないし、
自分は小さいときからバドミントンをやってきて、
もう十分たくさんやってきたから、
少しず離れていく感じでよい」
と言っていた。
私はどうじても納得がいかなくて、
楽しそうにバドミントンをやっていた
彼の姿も見てきたし、
まだ若くて才能もあるにも関わらず、
その可能性を広げないのも
勿体ないと思ってしまった。
その日はここで話は終わり、
また来週ねといって
彼は家に帰っていった。
なんだか余計に心配になってしまい、
彼のお母さんにまで「彼大丈夫?」
と口出しをした私www
もちろんお母さんとも仲が良いからこそ
踏み込んだわけなのだけれど、
そこで彼のお母さんから聞いたのは、
彼にとって上を目指すというのは
興味のないことで、
プレッシャーを感じることが苦手らしい。
だから上のレベルを本人は目指していなくて、
どうせ今元気がないのも
彼女と上手くいってないからだろう。
なんて言ってた笑
そこで私はハッと気づいた。
「私、自分の価値観押し付けてたぁぁぁぁ」と。
スポーツやってる人みんなが、
格下のレベルの人たちとやるのが
つまらないとは限らない。
上手くなりたいと思ってるとも限らない。
才能があるから上を目指すべき
と思うとも限らない。
これれは全て【一般常識】なわけで
私たちの思考に【当たり前】として
植え付けられた価値観。
でもみんながそれで
幸せになるとも限らなくて、
その判断が出来るのはその本人のみ。
周りが決めつけるものではない。
わかってたはずなのに
やっちまったぁぁぁぁぁ…!!
普段人に「自分の価値観を押し付けない」
って言ってる立場にも関わらず、
自分もやっていたぁ😂
だから無意識の癖って本当に恐ろしい!
でもこうやって
無意識を改善していくと言う事は、
分かっててもやってしまう事を
何度も繰り返し気づき、
訂正していかないと変わらない。
それが自分と向き合うってこと。
1回2回やっただけじゃ何も変わらない。
変わったとしても一時的なこと。
とは言えど、
今つまらなそうにしている彼が、
幸せでないことは確か。
彼がまた笑顔で楽しく生きれるように、
おせっかいおばちゃんは
遠くから見守ってみようと思いました。