
【香港-9】香港・Cafe Maidjikku Choco Pinky~原色系メルヘンカフェ~(第28回)
またも怪しげな小路から
今回紹介する『Cafe Maidjikku Choco Pinky』は訪問当時、『Sugar Factory Cafe』と同じように、怪しげな小路沿いに立地する『恆威商業中心』内にありました(2024年追記:現在は『信和中心』に移転)。Instagramのページには平日は16時から、土曜・休日は14時から営業となっています。

『信和中心』に移転。6階にあるそうですが、再訪できていません。
原色強めの健全メイドカフェ
「ピンク」と聞いて連想することは人それぞれではないでしょうか。ファンシーな雰囲気だったり、或いはいかがわしい雰囲気だったり…。このメイドカフェ界においては、少なくとも前者なので安心してください(?)。勿論、「ピンキー」と店名にあるこちらも例外ではありません。
かつての店舗は10階。それはともかくとして、エレベーターを降りた瞬間、唖然としてしまうことに。いきなり、薄暗いホール(超小さい)に店名の入ったピンクのスポットライトが床下に映し出されています。BGMはなぜかポ〇モンの「ポケモンセンター」がオルゴール風に。やや戸惑いを覚えつつ、いざ中へ赴きます。

「お帰りなさいませ、ご主人様!」愛想の良い長身のメイドさんが出迎えてくれました。他にお客さんがいないのがやや不安ですが、訪れたのは昼間。夜にかけて徐々に集まってくるのでしょう。とはいえ、メイドさんの接客を独占できるのだから喜ばしいことでもあります。
なかなかノリの良い子で、日本語は話せないようですが英語と若干の中国語(普通語)でコミュニケーションが取れました。あとは勢いです。
ただ、「1か月前から入った見習いメイド」と話す彼女が既に❝ワンオペ❞をこなしているとは驚き。「もう1人の子は18時から出勤だよ♪」ということで、やはり香港メイドカフェの傾向として夜に盛り上がりを見せるのでしょう。
最低消費額50香港ドル(2022年5月時点)の当店はまさにピンク一色のポップな雰囲気。可愛いモノ好きの女の子にもウケると思います。
何やらとても甘く、脳・身体共に回復させてくれるドリンクを注文した後、お互い(というか私の英語力欠如のせいで)深い会話が難しいということでゲームに移行しました。

例えば「チェキ」は「銀の小魔幣1枚」。当時は30香港ドルが1枚に相当するようでした。

まずはおなじみ「ジェンガ」。以前『Maid Planet』で鬼畜級に難解なジェンガをさせられた記憶がよみがえりますが、この子は優しかったです。いわば❝接待ジェンガ❞と言えるかも(笑)
何せ、英語で「ノン、ノン」と、私が崩れそうな積み木を引っ張るとヒントをくれるし、それでも崩れてしまいそうな時は手で支えてくれるのですから(笑)。「ワー!」「キャー!」最終的にはお互いが押さえ、押さえられの展開に。何ともゆる~い時間が流れていきます。
次に遊んだのは、どこかで見たことのある「找我妹」というカードゲーム。(内容は『The Manor Cafe』を参照頂ければ)やはり香港人にとってはメジャーなゲームなのでしょうか?
この絵当てゲームは、実は2人でプレイしても面白いのです。物の名前を英語で口にしながら絵札を出す必要があるので、脳の瞬発力の分野が鍛えられるゲームともいえます。
やはりヘンテコな英語でしか対応できない私にも、彼女は慈愛の心を以って接してくれました。当時30代を迎え、脳も衰えを見せ始める頃。まだ若々しい彼女のペースには到底かなわないのですが、手加減してくれた気もします(笑)。
そんな愛想もノリも良い彼女は日本好きらしく、お父さんの計画で東京を旅行するとか。日本好きなのも嬉しく感じた私はチェキを注文します。
ワンオペなので撮影は難解かと思いきや、その時だけどこかから助っ人(メイドさん?)が現れ、快く手伝ってくれました。働く女の子同士の連携が取れているのでしょう。
で、私は「近くに『Cafe 魔法學園 Maidjikku』があるから、行ってみてね!」と言われたのですが、惜しくもこの訪問から間もない2019年5月に『魔法學園』は閉店してしまいました。この原色原宿系のお店だけでも、長続きしてほしいと思います。
何と言っても、一生懸命に応対してくれる長身メイドさんが印象的でした。お客さんが少なければのんびりゲームも楽しめるので、午後のまったりした時間帯を狙って訪れるのが良いかもしれません。
内装も一般男子が少し萎縮してしまうほどピンクピンクしているので、逆に女の子の方が入りやすいのではないかと思います。
★お店の情報★
アクセス:MTR油麻地駅A2出口徒歩5分
住所:香港旺角彌敦道 信和中心6 樓603室
営業時間:平日16時~22時 土曜・休日14時~22時