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【中国-2】※閉店 鄭州・Family·JK桌游·居酒屋~団地の中に現れる秘密基地~(第32回)


それってどこ?~実は中国八大古都の一つ


中国が好きな方、歴史ファンの方ならすぐ分かるのかもしれません。でも、私は中国メイドカフェの捜索を始めるまで「鄭州市(ていしゅう、簡体字では郑州市)」の読み方すら知りませんでした。「蘭州市」と勘違いしていたほどで、無論どこにある都市なのかもさっぱり。
でも無知とは怖いもので、鄭州市は河南省の省都で、人口930万人を数える巨大都市なのです。東京クラスの規模の都市が中国にはゴロゴロしており、改めて人口13億人のパワーを感じます。

この街では2019年当時、一軒のメイドカフェを確認しています(2024年追記:現在は不明)。地下鉄駅もそばにあり、アクセスも容易でした。
鄭州への成田からの直行便は限られているので、ここは武漢からのエクスカーションを想定しましょう。その他、北京や上海といった大都市からだと非常に時間を要し、なかなか訪れにくい中国の都市の一つではあるようです。 

日本語指導の様子も見られる?


鄭州唯一(?)だったメイドカフェ『Family·JK桌游·居酒屋(旧称:FamilyMaid女仆桌游电玩咖啡屋)』へは、地鉄2号線关虎屯駅で下車するのが便利。高速鉄道の鄭州東駅から行く場合は、1号線か5号線を利用し途中で乗り換えになります。所要時間は30分ほど。
さて、中国メイドカフェのあるあるですが、駅に着いてからが難関です。最寄りのC出口から南下すると、やがて花园路沿い右手側にあるショッピングモール『新田360広場』を見つけることができるはず(大型スーパー「家乐福(カルフール)」も入っている商業施設)。

近代的で巨大なショッピングモール『新田360広場』。
「H&M」「ユニクロ」「スターバックス」「KFC」と、日本でもお馴染みのテナントが多数。
ただ、メイドカフェはこの中にはありません!

ここからが本題で、百度地図で見る限りカフェはモール内にあるのですが、全くのフェイク。実際はモールを通り過ぎてすぐの小路…というより駐車場内に入り、団地にも見える庶民的なスペースを通らないと永遠にたどり着けませんでした。

事前に「四号楼一単元」という地番を調べていたからかろうじてたどり着けましたが…
知らなければ間違いなく延々と彷徨って終わりだったと思います。難易度高し。

ようやく到達したお店は、むしろそれが普通だと思いますが、日本語が通じませんでした。メイドさんとは、思いっきり片言の英語と翻訳ソフトを介しての会話となります。
時にはこちらの言語能力、コミュ力の問題で地獄の時間をメイドちゃんに味わわせてしまうこともままあります…申し訳ない。それを避けるため、サービスの受け手側にも最低限、語学のたしなみが必要なのだと痛感します。

フロアに商店などが全く見当たらない中、突如現れるメイドカフェの看板。
これはほとんど❝隠れ家❞と称してもいいでしょう。今まで日本人が来たことあるのかな?(笑)

それでも、メイドちゃんたちは一生懸命対応してくれました。どうやら桌游(ボードゲーム。1時間60元=1200円と中国基準ではいいお値段)ができるようで、まずは愛嬌のある女の子と、数回プレイしたことのあるカードゲーム「徳國心臓病」で遊ぶことに。
その後、よく分からない貯金ゲーム…トランプでいう「大富豪」的なモノでしょうか…を学んだ後、世界的にメジャーな「UNO」で遊ぶこととなりました。どうやら私の新ゲームへの理解力が足りていないみたいです(笑)。

内装は、何だか色んな要素が詰め合わさったオモチャ箱みたいな雰囲気。
勿論、日本でお馴染みのキャラクターも。

メニューはドリンク、フード共に揃っています。私はカレーオムライスと「恋するなんちゃらドリンク(名称失念)」を頼んでみました。カレーオムライスは昔食べた実家のカレーを思わせる、スタンダードで優しい味です。
その後もUNOで遊び続けますが、途中から交代したロングヘア―でクール系の女の子は、時折笑ったりしてくれるものの日本語、英語共に通じません。いくら翻訳アプリがあるとはいえ、こういった時に日本での中国語学習が圧倒的に足りず、かつ実践的でないことを思い知らされるのでした…。

メイドカフェ定番のオムライスにカレーを乗せた一品。何だか懐かしい味がして楽しめました。
客側の実力不足でトークや遊びが厳しい場合もあるため、フードを楽しむ位で行くのがおススメ。

と、カウンターのある隣の部屋から「お待たせしました」「ごゆっくりどうぞ」の掛け声が聞こえてきました。何だ、他に日本人でも帰宅したのか?と思っていると、リーダーと思われるメイドさんがもう一人の子に、日本語の接客用語を教えているところでした。うーん、代わって教えてみたい(笑)。
途中から男性2人組が来店し、彼らもボードゲームに興じていました。予約もできるとのことで、こういった場合は接客が受けられなくなることも想定しておきましょう。
リーダーのメイドさんは接客用語以外も詳しいのかもしれませんが、ここは基本的に中国語オンリーの世界だと考えた方が良さそうです。現地民以外の海外メイドカフェマニアにとっては、やや敷居が高かったお店かもしれません。


★開店当時のお店の情報★

アクセス:地铁关虎屯駅C出口徒歩9分
住所:郑州市金水区花园路39号 国贸新领地4号楼1单元503
営業時間:11~21時

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