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【香港-4】香港・Maidoll Mirage~本気の「可愛い」言ってみる?(第23回)


移転前は21階という高層階に


今回紹介する『Maidoll Mirage』は、私が香港を訪問できない間に移転していたようです。お店の雰囲気はいつしか思い出話と化していたものの、お店と元気に働くメイドさんは健在。少しホッとしました。

ここも例のごとく、ビルの名称をメモしておかなければ間違いなく路頭に迷うカフェでした。さらに、到着までには香港の醍醐味というか、❝煩わしさ❞の洗礼を受ける必要があったのです。それが、カフェがあった「21階」という高層階への移動です。
高層雑居ビルのかなり高いフロアに存在していたことにまず驚きですが、まだ気を抜いてはいけません。入居していたビル『好望角大廈』はエレベーターに乗るにも行列を作っている有り様でした。現在は『威發大廈』の2樓B室という好立地にあるため、この面倒くささは解消されています。

香港では日本でいう1階を「GF」(グランドフロア)、2階を「1F」というので、
今回の場合は日本人感覚では「3階」に位置します。インターホンで「2B」と押す必要あり。

独特のフリードリンクシステムとチェキ券

 
初めて訪問した際は同行してくれた方がいました。仮にTさんとしますが、元々の知り合いではなかった方です。『Maid Planet』でたまたま同席し翌日も一部行動を共にすることとなった、メイドカフェを通してつながった❝相方❞なのでした。
香港のカフェには定期的に訪れている事情通で、私の大先輩ということになります。ここは教えを請わなければなりません(笑)。

と言いつつ、入店から5分。彼もまた、メイドさん達の可愛さに骨抜きにされてしまいました。やはり看板も何もない無機質なドア(新店舗ではそれなりに装飾があります)のベルを鳴らすと、現れたのはメイドさん2人。
名探偵コナン風の探偵姿ではありませんか。聞くと、どうやら期間限定のコスプレらしく…私もTさんも思わず「カワイイ~♥」を連発するほど取り乱す(?)ことに…!
やはりどこの馬の骨とも知れぬ日本からの乱入者にメイドさん2人は戸惑いながら、それでも知っている日本語を駆使しながら懸命にコミュニケーションを図ってくれました。

幼顔ながらスタイル抜群の子は、欅坂46(現:櫻坂46)のキャプテン・菅井友香のファンだとか。気が合いますな(笑)。渡辺梨加のことは「モデルさん♪」と。確かに、あの長身とルックスはアイドルというよりモデルさんとも言えましょう。ファッション雑誌にも載ってるし。AKB48では「こじはる大好き!」とのこと。少し前のAKBメンバーは特に有名なようです。

店内のシステムはとても分かりやすいものでした。メイドさんがドリンクを作ってくれる代わりに、紙パックのジュースやお茶が飲み放題というシステムです。
個人的にはそれでいいと思います。そもそも、ドリンクを作っている時間がお喋りを楽しめる時間に変わるわけなので。店内の冷蔵庫から頂いたレモンティーが美味しく、何杯か頂きました。
もちろんチェキも撮りました。「チェキ券」を購入することで撮影できる、これまた香港独特の制度。私が撮った時はカメラの不具合からか、何度か現像に失敗してしまいました。
「写ってないね♪」と言われる度に、計3回密着して撮れたのだから、カメラGJ!と言うほかありません(下衆)。

「記憶の欠片」と名付けられたチェキ券がこちら。
可愛いイラスト付きで、思わず持ち帰りたくなる…。
おそらく、混雑時などに誰がチェキを注文したかを分かりやすくするためのカードでしょう。

そして同行者は❝沼❞へ…私は泣く泣く途中退店

 
最初は寡黙そうだったメイドさん2人でしたが、ことアイドルやアニメ話を持ちだすと盛り上がるように。やがてゲームが始まりました。
トランプを使った「ナナブタ」(正式名称は定かではありません)。これは同じ数字を4つ並べたら上がりという簡単かつ短時間で終わるゲームです。ただし、4枚目を出した人は手で鼻を押さえ(豚っぽいポーズかな)、皆即座にその真似をしなければならず、ポーズが最も遅い人が負け。スピーディーな展開かつ言語の壁もない気軽さに、場はヒートアップしていきました。

続いて「UNO」をひとしきりプレイした後、どこかでやった事のあるブロックゲームを。4人が「自分の駒に隣接するマス」へ新しく駒を置いていきます。いずれ他者が自分の陣地に踏み込んでくるため、だんだんと置ける場所は制限されてくるわけです。で、最後まで置いて手持ちの駒が少ない方(駒を多く使えた方)の勝ち。
スラっとした美形のメイドさんは何と一つ残らず駒を置くことができ、ベテランの貫録を見せつけていました。攻略法としては「先に真ん中を目指して陣地を広げるのが勝利につながるの」とのことでした。相手の駒を妨害しながら陣地を広げる策も考えるという、なかなかに頭を使うゲームなのです。

移転前の店内。パステルカラーを基調としたふんわか、可愛らしい雰囲気が印象的でした。
壁には在籍メイドさんのチェキが。ゲームも充実しているので言語が分からなくても安心。

場は和やかに進行していきます。途中から日本語が達者な現地オタクさんも来店。日本文化の話なども交えつつゲームに参加していただきました。サザンの「真夏の果実」が香港でもカバーされていることを教えてくれたりで、案外昔から日本文化が浸透していることに驚きを隠せません。
逆に驚かれたのは、「日本の電車もラッシュ時にはよく遅れる」ということ。「MTR(香港の地下鉄)はよく遅れるんだよ」という話を受けて発言したんですが、日本の電車は世界一ダイヤに正確と海外では知られています。ラッシュ時に電車が渋滞するという事実に、全員が目を丸くしていました。

また、私の故郷・北海道で雪まつりが開催される話をしてみると、香港では雪が降らないので想像がつかないらしく…。実際に写真を見せたところ、雪像の美しさに皆が感嘆していました。いつか北海道にも来てほしいと思う元・道産子です。

宴もたけなわでしたが、あいにく私はメイドさんとの約束で次の店に行く必要がありました。同行者Tさんにどうするか聞いてみると「僕、もうちょっとここで遊んでいきます」と力強い返事。時間の制約さえなければ私もそうしたかったのですが…彼は完全に沼ってしまったようです(笑)。
都合2時間以上滞在したでしょうか。すっかり日が落ちた香港の街へ、再び繰り出すことにしました。
勿論、『Maidoll Mirage』には必ずや再訪するだろうという意思を固めて。

半年後の再訪時は、香港の街が最も活気を見せる夜。この日は大勢のご主人様、お嬢様がいらっしゃいました。日本語ができるオタクさんも数人。
改めてカフェの人気を感じると共に、半年前にチェキを撮った子と再会できてご満悦な私なのでありました。(2024年追記:その後も、初回で出会った子とはこのお店で何度かお会いしています)

外観こそやはりアジトのような雰囲気でしたが、中は❝夢の国❞だったという幸せなオチ。そのギャップこそが、香港メイドカフェの恐ろしいポイントかもしれません。入ったら最後、長居したい気持ちに変貌するのは至極当たり前の感情でしょう。


★お店の情報★

アクセス:MTR旺角駅D2出口徒歩5分
住所:旺角黑布街96-102號 威發大廈2樓B室
営業時間:平日17時~21時30分 土曜・休日14時~21時30分


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