【中国-3】上海・萌果酱谷子咖啡～リノベーションアニメカフェ～（第33回）
人生初の海外メイドカフェから3年後…
海外メイドカフェにハマったのは、2017年1月の台湾旅行で『萌姬女僕咖啡館』に足を踏み入れてからでした。しかし、実はそれ以前に別の街でカフェを訪れたことがあります。
時は2016年10月、魔都・上海の『萌果醤女仆咖啡屋』に入店していたのです。ただ、この時は接客がほとんど普通のカフェと同様で、今以上に中国語が理解できなかったこともあり今一つの結果に終わりました。当時、3か月後から海外メイドカフェの沼にハマるなんて思ってもいませんでしたね…。
さて、海外メイドカフェ訪問にもだいぶ慣れてきた2019年11月。実は上海には数多くのメイドカフェが存在することを知り、再訪することにしました。（2024年追記：現状、今回紹介するお店以外にメイドカフェはほぼ残っていないと思われます）
記念すべき1店舗目は『萌果醤谷子咖啡』。店名を見る限り、初めて訪れた『萌果醤女仆咖啡屋』と関連がありそうです。最寄り駅も同じ上海地鉄10号線の新天地駅。ただし住所は異なるみたいです。もしかしたら、3年の時を経て名称を変え、店舗が移転したのかもしれません。早速実地調査を始めましょう。
駅からはやや距離があります。新天地駅5番出口から出て、复兴中路（復興中路）なる大通りを西へ。高架の道路をくぐり抜けさらに進むと、『思南公馆』という古い建物をリノベーションしたお洒落なショッピングモールにたどり着きます。
新生・萌果醤はこのエリア内にあるのですが、入口が复兴中路に面しておらずやや分かりにくかったです。「あれ、こんなモール内の小路を？」という場所から入っていくことになるので、できれば事前に百度地図でおおよそ正確な位置を把握しておきたいところ。
注目すべきは上の看板。「MaidJump」とありますが、これは旧・萌果醤と同じフレーズです。
メイドカフェ、もといアニメ（ゲーム）カフェ
「龙之谷」という韓国製のゲームキャラの立て看板に出迎えられ、いざ中へ。店舗は2階と3階にあり、まず1階で受付を済ませる形式です。日本語が「一点点（＝ほんの少し喋れる）」というかわいい女の子に応対頂き3階へ。するとそこには、メイドカフェとは思えないような光景が広がっていました。
先に挙げたゲームキャラに関する展示がやたら多いのです。期間限定のコラボというものでしょうか。その証拠に、「龙之谷×MaidJump」という表記がある。ここにもMaidJump…間違いなく、前身は萌果醤女仆咖啡屋だったと考えていいでしょう。
お昼前に訪れたからでしょうか、店内は閑散としています。自分の他にお客さんは1人。店内の装飾を見て感激しているようなので、明らかにゲームオタクの方でしょう。
メイドさんは見る限り2人。メニューを渡すなり、「何かあったら呼んでね」とどこかへ引っ込んでしまいました。と言っても、お互いに「中国語超一点点、日本語一点点」であっては、むやみに呼んでも困惑させてしまいそうなので自重します。前身のカフェと同じように、濃厚なコミュニケーションは期待できなさそうです。
メイドカフェというよりサブカルカフェ？もう一つ注目点は、内装がレトロ調ということ。
古い洋館をリノベーションした証なのかもしれません。
一方で、ゲームコラボの客席（30席程度となかなか広い様子）以外にも装飾は凝っています。思い思いの願いを記入した絵馬を飾るスペースもあれば、アニメのフィギュアがショーウィンドウに所狭しと展示されているエリアも。注文した料理とドリンクを待っている間、自由に歩き回ることができます。撮影も問題ないようでした。
（よくぞここまで集めたな…）と感嘆してしまうほどのグッズの多さ。もしかしたら、お店のオリジナルグッズも探せばあるのかもしれません。
ところで、絵馬の文化って中国にもあるのかな？ 日本からの文化輸入かもしれません。
絵馬は結構な数が飾られていました。
そうこうしているうちに、オムライスとドリンク「初音未来（ミク）」が運ばれてきました。一応、通常のメイドカフェと同じようにケチャップでリクエストしたものを描いてくれるみたい。
ここは万国共通でメジャーなドラえもんを描いてもらうことにしました…が、なかなかのカオスな出来栄え。メイドさんも笑いながら「ゴメンナサイｗ」と言ってくれました。素が見えるコミュニケーションがわずかながらとれ、ホッとしました。
「初音未来」ドリンクは、ハッカ味のシャーベットといった趣き。キャラの色合いに合わせていると思われます。この日は深夜便で早朝空港に着いてから歩きっぱなしでしたので、すっきりした味わいとスーッと入ってくる刺激に、非常に疲れが取れ癒された覚えがあります。
店内の表記などを見る限り、3年前と同じ『萌果酱』系列であるようです。単純に移転して営業再開したのかもしれません。メイドちゃんとふれ合うスタイルを求めている方には物足りないかも（あるいは中国語ができれば変わってくる可能性も）。
アニメ・ゲームとのコラボは期間限定で様々開催されているようですので、お目当てのコンテンツとコラボされていれば訪れてみるのも楽しそうです。
（2024年追記：このお店は「微博」の投稿も続いているため、開店している可能性が高いです）
★お店の情報★
アクセス：地铁10・13号線一大会址・新天地駅5番出口徒歩9分
住所：上海市黄浦区复兴中路523弄5号 2楼
営業時間：9時～13時30分、16時30分～19時