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UCCコーヒープロフェッショナル認定試験対策について
年に2回(春と秋)に開催される、UCCコーヒープロフェッショナル認定試験が、2025年の春は4月に実施されるらしい。
UCCでは「コーヒーアカデミー」を実施しており、ベーシックとプロフェッショナルの講座を受講すると、認定試験の受験資格を得ることができる。
合格率が4割から6割という国家資格なみの難易度の試験に、私は運良く昨年の秋、一発で合格できた。
勉強の仕方など、これから試験を受ける、という方に私の経験がお役に立てばと思い、以下、試験対策を紹介していきたい。
1.筆記試験対策のポイント
①出題範囲の把握
ベーシック講座を受講した時に渡される黒いファイル(テキスト)の全範囲と、講義の中で投影されたスライド、講義で配られたプリント、すべての教材から出題される。
②すべての教材を手元に集める
筆記試験の内容は、パワーポイントのスライドからも出題される。
講義中に投影されたスライドはなるべくスマホで撮るようにしたほうがいい。撮りそこねた場合は、講義中であれば、お願いすれば講師がもう一度映してくれると思う。一緒に講義を受けた人たちとの助け合いも◎
私の場合は、同じ講義を受けた方が、LINEグループで撮影したスライドを共有してくださったので本当に助かった。心より感謝いたします。
③ヤマを張る
講師が講義の中で「これは認定試験に出ますよ」と言ったところは必ずでるので、そこは絶対に覚える。
年号、歴史的背景、起きた事象、店の名前、人名、地名、地図の位置関係など、どういう聞かれ方をしても答えられるようにしておくと◎
歴史や地理の暗記モノだけでなく、「おいしいコーヒーを抽出する知識が定着しているか」という観点から、それらに関連する必要な知識(コーヒー豆・粉の保管方法、劣化、抽出方法、抽出時間等)もしっかり筆記で問われる。
④インプットとアウトプット
インプット:ひたすらテキストやスライド、プリントの内容を覚える。
私の場合は、テキストを各章ごとにバラバラにして持ち運びやすいようにし、通勤電車の中で読むようにしていた。暗記ペン&シートを使うのもいいと思う。
アウトプット: 暗記シートなどでテキストの年号や人名を隠して、答える練習をするのは効果的。一緒に講義を受けた人たちと問題を出し合ってもいい。
2.実技試験対策
①ドリッププレゼンテーション(ハンドドリップのプレゼンテーション8分間)
プレゼン用の原稿を用意する。
ベーシックやプロフェッショナルの講義の中で、講師が「これはプレゼンテーションで説明してくださいね」と言ったポイントは必ず原稿に盛り込む。
ひたすら練習。
原稿の内容をしゃべりながら、ハンドドリップでコーヒーを淹れる準備をひたすらする。本番はカンペが見れないので原稿を丸暗記する勢いでやる。
器具は自宅にあるものを使えばいいと思うが、私の場合、スケールとケトルはアカデミーで使っているものと同じものを揃えた。試験対策のためというよりは、単純に欲しかったから。
事前勉強会で認定者にプレゼンを見てもらう。
お金と時間が許せば事前勉強会は参加した方がいい。
認定者の方に、自分のプレゼンをチェックしてもらうと、ここは言わなくてもいいですよ、こういう言い方をした方が伝わりますよ、みたいなアドバイスがもらえる。
何よりも、試験という場で、自分がコーヒーを淹れるところを見せながら話をするのは緊張すると思うので、一度練習をしておくことをおすすめする。
②カッピング
カッピングをして、産地ごとのコーヒーの特徴を記述する。
出てくるコーヒー豆(粉)は、ベーシックやプロフェッショナルの講義で勉強したものがそのまま出てくるので、産地別の特徴をしっかり押さえておけばOK。
③オルファクトリー
試験では特徴的な香りが出てきたので、わかりやすかった印象。
プロフェッショナルの講義で、講師が「これって○○の香りに似ていますよね」と解説した特徴的な香りを覚えておくと役にたつと思う。
あとは、事前勉強会でもオルファクトリーのキットを触れるので、それぞれの香りを自分の記憶と紐づけられるようにしておくと良いと思う。
④センサリースキル
試験の前に味の濃いものを食べないようにすることはかなり重要。
個人的には混合液(甘味・塩味・酸味)が難しく、試験では失点している。事前勉強会でしっかり味を覚えておくといいかもしれない。
⑤トライアンギュレーション
3つの検体(コーヒー)のうち、仲間外れを1つ当てるものだが、ロブスタ種とアラビカ種の違いをあてる検体以外は、さっぱりわからなかった。
プロフェッショナルの講義でもトライアンギュレーションはやるのだが、難易度が違う。
普段から、いろいろな産地・精製方法のコーヒーを飲んで、味の特徴をつかんでおくしかないと思う。
3.まとめ
個人的には、事前準備をしっかりすれば合格できる試験だと思う。
実技試験に関しては、トライアンギュレーションなど、当日の自分のコンディション(花粉症とか)に左右されるものは、事前対策をしっかりしつつも、あきらめる部分も必要かもしれない。逆に、ハンドドリッププレゼンテーションとカッピングは事前準備をしっかりとすれば満点を狙えるため、そちらで点数をしっかりと取ることのほうが大事。
また、筆記試験に関しても、特別に難しいことはなく、覚えるべきことをしっかりと覚え、コーヒーを美味しく入れるために必要な知識を身に着けていれば点数はとれる印象。
皆さん、頑張ってください!
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