見出し画像

老健施設から見た大往生と医療・介護

息子の部屋が汚すぎて、絶対掃除してやんないと意地になっている老健看護師綾子です。

神戸徳洲会病院で心肺停止状態の90代男性患者が血圧を上げる薬を投与されていたが、補充分が準備されていなくて薬が切れた直後に死亡した。病院は家族に謝罪し、死期を早めた可能性があると述べた。事故調査委員会が設置され、神戸市に報告された。昨年、病院ではカテーテル手術後の死亡事故や糖尿病患者の治療不足が発覚し、医療安全体制に不備があるとして市から是正指導を受けていた。今回の事件により、医療法に基づく改善命令の発出が検討されている。

読売新聞より要約しました

医療過誤が患者の死期を早めたかどうかを評価するには、患者の全般的な健康状態、治療の提供方法、治療が中断された際の状況など、多くの要因を考慮する必要があります。このケースでは、病院が事故調査委員会を設置し、神戸市に報告していることから、さらなる調査や分析が行われることが予想されます。

たしかにこの状況では、薬の投与が正しく行われていれば、患者の生存期間が延長されていた可能性があると考えられます。
しかし、90代という高齢であり、心肺停止状態からの回復中という非常に重篤な状態であったと私は思います。
本当に薬が直接的な死因であるかどうかを判断するのは医学的な評価が必要だと思います。今後は医療専門家による詳細な検討や調査が行われるのだとは思いますが。

ただ、私としては本当に死期を早めた原因なのか?と記事を読むだけではわからないこともたくさんありますが、高齢者であることも踏まえ考えてしまうことがあります。

私の勤めています老健でも、なかなか寿命とか老衰とか看取りについて納得しないご家族がいます。1時間でも長く生きてほしいから病院に連れていきたい。でも自宅での介護はできませんと。

大往生とはなんなんでしょうか?

自分の人生の最期を元気なうちに
自分で選択することを義務化はできないのでしょうか?
私は1時間でも早くそのような法律ができないかと切に願っています。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?