涼しくはならないかも…?『心霊探偵八雲』シリーズ
こんにちは、あやです。
ここ数日は暑い日が続いて、気が滅入りそうです。こんな日には、さっぱりした飲み物片手に、涼しい部屋でまったりしたいですね。
今回は、神永学さん作の『心霊探偵八雲』シリーズを紹介します。
あらすじ
またまた公式からの引用です。
そうです、本作はミステリー。初めて紹介するミステリーですね。
実は、わたしはあまりミステリーを読むタイプではないのですが、この作品は、小学生の時に担任の先生がおススメしてくれたので、読み始めた作品です。
今考えると、小学生にこの作品を薦めるのは若干早いんじゃないかな、と思いますが、当時の私はとても楽しく読んでいました。
この作品は、個人的分類でいくと『図書館戦争』シリーズに近い感覚、つまりエンタメ性に重きが置かれているイメージです。
みんな大好き心霊系ミステリー
はい、フィクション空想物大好きな私からすると、心霊要素が入ってくる本作、非常に好みなんですね。しかも、怖い系ではなく(むしろ本作は生きている犯人の方が怖い)、心が温かくなる系のお話が多い(霊が助けてくれたりします)。心霊要素は好きだけど、怖い話はあまり…という方におススメです。
また、目に見えないからといって、霊の存在を否定するのは確かに違うのかなぁとも思わせてくれます。本シリーズでは様々な霊が出てきますが、読んでいて思うのは「人の思念って強いんだな、そりゃ霊ぐらいいそうだな」ということです。
登場人物たちの成長
シリーズ作品の醍醐味といえば、登場人物の成長でしょう。
本作では、主人公たち二人の成長(とラブストーリー)は勿論見逃せませんが、周囲の登場人物の成長が素晴らしいです。
八雲と腐れ縁の刑事である後藤は、シリーズ中に転職しますし、後藤の部下だった石井も、強く成長していきます。個人的には、石井の成長が一番好きです。
後藤の部下に配属された当初は、「女みたいなやつ」と評されるくらい弱弱しかったのですが、様々な事件を乗り越えるうちに、打たれ強くなりました。後藤が職を変えた後も、後藤の元上司と共に職務に励み、皆を守るために奮闘する様子が各巻で描かれています。
このように、他者の成長を見ると、私も負けてられないなとしみじみ思わされますね。
おススメです
このシリーズ、本編は完結済なので、続きを待つのにヤキモキしたくない、という方には非常におススメです。それでいて、本編ではない別冊も沢山あるので、シリーズの世界観にたっぷり浸ることができます。
そして、個人的推しポイントは、表紙の絵!特に文庫版の、鈴木康士さんのイラストが好きです。八雲の雰囲気を良く表していると思います。あと、晴香ちゃんがかわいい。
このシリーズの特設サイトもあるので、よかったらぜひのぞいてみてくださいね。今回は、『心霊探偵八雲シリーズ』を紹介しました。