悔い改めるとき癒され回復されます
[ネヘミヤ記 8:5,6,7,8]
エズラは民全体の目の前で、その書を開いた。彼は民全体よりも高いところにいたのである。彼がそれを開くと、民はみな立ち上がった。エズラが大いなる神、主をほめたたえると、民はみな両手を上げながら「アーメン、アーメン」と答え、ひざまずき、顔を地に伏せて主を礼拝した。ヨシュア、バニ、シェレベヤ、ヤミン、アクブ、シャベタイ、ホディヤ、マアセヤ、ケリタ、アザルヤ、エホザバデ、ハナン、ペラヤなどレビ人たちは、民に律法を解き明かした。その間、民はその場に立っていた。彼らが神のみおしえの書を読み、その意味を明快に示したので、民は読まれたことを理解した。
今日の聖書箇所
ネヘミヤ8:1〜12
今日もネヘミヤ記から恵みをいただいていきたいと思います。
神殿が完成し、そして遂に城壁が完成した時、ユダヤ人たちは第七の月の一日に水の門の広場に集まります。
それは主の御言葉を聞いて、主なる神との契約を更新するためでした。ユダヤ人たちは神の民として再出発することを決意したのです。第七の月の一日はユダヤ人たちの新年が始まる日でした。
そこで祭司である学者エズラとレビ人たちは律法を朝から夕方まで朗読し、その意味を明らかにしていきます。
エズラが語る御言葉に対して民は謙遜にアーメンと応答し、主なる神を礼拝していきます。それは御言葉をそのまま受け入れ、御言葉にそのまま従いますという信仰告白でした。
そしてまた民は御言葉を聞いて泣くのです。なぜ泣いたのかと言うと御言葉を通して自分たちの罪が明らかに示されたからです。また御言葉を聞いてみるとどうしてイスラエルの民が滅び、バビロンに捕囚されるという悲劇が許されていったのか、その理由も明確に分かったからです。それは御言葉に対する不従順という罪のゆえであることを明確に理解したからです。
バビロン捕囚という悲劇を体験したユダヤ人たちにしてみればどうして自分たちだけがこんな目に会わなければならないのかという思いもあったことでしょう。
しかし御言葉を聞いてみるとそれら全ては御言葉通りのことが起こっていたのだということが分かったのです。それを知ってそうか!そうだったのか!先祖と自分たちが御言葉に従わなかったのでこんな事が起こったのか!もっと早く御言葉を聞いて悟っていればこんな悲劇に会わずに済んだかも知れない、そんな思いがあったのではないかと思います。それゆえ泣いたのでしょう。
[ネヘミヤ記 8:9,10,11]
総督であるネヘミヤと、祭司であり学者であるエズラと、民に解き明かすレビ人たちは、民全体に向かって言った。「今日は、あなたがたの神、主にとって聖なる日である。悲しんではならない。泣いてはならない。」民が律法のことばを聞いたときに、みな泣いていたからである。さらに、彼は彼らに言った。「行って、ごちそうを食べ、甘いぶどう酒を飲みなさい。何も用意できなかった人には食べ物を贈りなさい。今日は、私たちの主にとって聖なる日である。悲しんではならない。主を喜ぶことは、あなたがたの力だからだ。」レビ人たちも、民全体を静めながら言った。「静まりなさい。今日は聖なる日だから。悲しんではならない。」
そしてエズラとネヘミヤ、またレビ人たちはもう泣かなくても良い、御言葉を聞いて罪を悟り悔い改めるあなた方の罪を主は赦してくださっている、主は悔い改めるあなた方に回復の恵みを注いでくださるのだから喜びなさい、喜び楽しみなさいと慰めるのです。
その回復の恵みの象徴が神殿と城壁の再建でした。私たちはこのようなユダヤ人の姿勢から御言葉をどう聞くべきを教えられるのではないでしょうか?
彼らは飢え渇き、へりくだって御言葉を聞きました。アーメンと神の御言葉をそのまま受け入れました。そして御言葉に従っていない罪について深く悲しみ悔い改めたのです。その時に癒しと回復の恵みが注がれ主を喜ぶことができるようになっていくのです。
私たちはどのように神の御言葉を聞いているでしょうか?霊的に飢え渇いて御言葉を聞いて、アーメンと御言葉を受け入れているでしょうか?御言葉を通して罪を悟り悔い改めているでしょうか?そして御言葉に従うことを祈り求めているでしょうか?そのように御言葉を聞くならば、私たちにもまた驚くべき癒しと回復が与えられていくでしょう。
そうではなく自分の好きな御言葉だけを受け入れる御言葉のつまみ食いをしたり、御言葉を自分の都合にいいように解釈してそれに従おうとしなかったり、御言葉をただ宗教的に聞いているだけで悔い改めがなかったりしていないでしょうか?
そのように御言葉を聞いているならどれだけ御言葉を聞いても何一つ恵まれることはないのです。御言葉を聞く最大の目的は自分の罪を知り、それを悔い改め、罪による痛みと苦しみに主の癒しと回復の恵みが注がれるためであることを忘れないようにしたいものです。
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