ふたりめの恋人のこと。Part②
甘いマスクの彼。
183だったか?の高身長にサラサラヘア。
ある日の仕事終わり、私の両親へのお土産にしようとモロゾフのプリンを買いに百貨店へ。
一緒に地下の食品売り場を歩いていた時、他のお菓子売り場の女の子たちから「見て。格好いい!」と言われてた。
そんな彼に寄り添って歩ける私は、幸せだった。
サーフィンとバンド(ドラム)活動が趣味で、食べる事が大好き。
ガッツリした体で、焼肉を盛り盛りの白米と一緒にガツガツ食べる彼は、甘い物も全力で楽しむ人だった。
そんな彼の姿は、尊い。
ある日のデート。
隣のお客さんとの距離がまぁまぁ近い喫茶店で、私たちがオーダーしたパフェが運ばれてきた。
彼が長いスプーンですくって「あーん。」と言いながら、私の口元に運んでくれた時は、ドキッとした。
だって、そんな事されたの初めてだったから。
お酒は苦手だったけど、私のお酒には、グラス一杯程は付き合ってくれる優しさを持ち合わせていた。
職業は、公務員。
結婚するお相手にしたら、言う事はないはず。普通に。
まぁ結局、この彼とも私がヘタレで結婚はしなかった。
でも、本当のところ後悔はない。
だって、その時の私にはやりたい事があったから。
海外留学だ。
「1年も待たせるのは悪いし、プレッシャーにもなるので、お別れよう。」と言ったと思う。
いや、言いました。
悩んだし、彼も悩ませたけど、最後は彼も承諾してくれた。
間違いなく、私がが悪い事をした。
最初の彼も、この彼も、お互いに嫌いになって別れた訳ではないから、自分で決めた事とはいえ、泣いた。
本当のところ、海外留学だけが別れの理由だった訳では無くて。
結婚って、当人同士だけの問題じゃないでしょう?
留学から戻り、2回だけ会った。
後に彼は、結婚をして子供を二人持ち、今も公務員として勤務している。
元気そうで良かった。
それでは、また。
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而今(じこん)・・・今を生きる事。
過去でも未来でもない「このいま」を生きる事。母が好きだった言葉だけど、「このいま」感じた事を忘れない様にnoteします。
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