相中飛車
自分が後手、戦型は相中飛車。
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本譜は△56歩▲68金△45桂と進んだが、そこで▲84歩△同歩▲54角と攻め合われていたら少し分の悪い局面だったかもしれない。△45桂と跳ねていなければ▲54角に対して△45角と合わせることが出来るが、それがないのが痛い。
ここは△26歩から飛車の活用を図るべきで、以下▲同歩△同飛▲27歩△76飛▲66銀△12角▲78角△65歩▲同桂△64歩、が一例で後手有利。
手順中の△12角が好手で、89の飛車が角のラインに入っているため、見た目以上に受けが難しい。
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本譜は△78角と飛車取りに角を打ったが、▲84飛と走れる局面なのであまり良くないと思いつつ打ってしまったのはダメだった。
ここは△48金とすべきで、以下▲45歩△49金▲同銀△45銀▲83歩△71玉▲84飛△62玉▲82歩成△63銀▲91と△26歩▲同歩△同飛▲27歩△46飛、が一例で後手有利。
▲83歩~▲84飛の攻めは確実な攻めではあるが、△62玉~△63銀の早逃げが手筋で、相手の攻めの速度をかなり落とすことが出来る。
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実戦は相手の▲83歩からの攻めに対して早逃げをしなかったためにかなりまずい形勢になってしまったが、図③の局面は最後の勝負所を迎えていた。
本譜は△15金としたが、これは詰めろではないため、▲72成桂から攻め合い負けになってしまった。
ここは△83金とすべきで、以下▲同飛成には△15桂▲16玉△49馬とした局面が、後手玉は詰まず先手玉は馬を取ると△26飛~△25歩の手順で詰みがあるので後手有利。
▲64飛には△63歩▲67飛△同と▲16歩△34桂▲17玉△77と▲56角△26桂、が一例で難解な形勢。