第41期ゆかなか順位戦A級⑧ 対かきさん

自分が後手、戦型は中飛車対居飛車穴熊。

図①、39手目▲15歩まで

相手が▲26飛として飛車の横利きで6筋方面を受けてきたので△44角から飛車を牽制して迎えた図①の局面。
本譜は△45銀としたが、後に▲46歩と銀を追い返されて▲36飛の余地ができてしまい良くなかったかも。
ここは先に△85桂とすべきで、以下▲86角△63金▲68銀△45銀▲16飛△24歩▲同歩△22飛▲65歩△同歩▲46歩△54銀▲31角成△24飛▲26歩△14歩▲45歩△同桂▲42馬△22飛▲31馬△15歩▲22馬△同角▲18飛△56歩▲同歩△66歩▲77金寄△47角、が一例で後手有利。

図②、53手目▲35歩まで

本譜は△35同角▲36飛△34歩と進んだが、角が質駒になっただけでなく、こちらからの早い攻めがないので、相手の穴熊完成を見ているしかなくなってしまった。
ここは△25桂とすべきで、以下▲68銀△32飛▲36飛△35飛▲同飛△同角▲31飛△53角▲11飛成△49飛▲56歩△同歩▲41龍△29飛成、が一例で形勢は難しい。

図③、65手目▲45同歩まで

本譜は△26歩としたが、流石にちょっと悠長すぎた。
ここは△96歩とすべきで、以下▲同歩△97歩▲同桂△同桂成▲同銀△85桂▲88銀△45銀▲35飛△同歩▲89桂△54銀、が一例で形勢は難しい。

図④、75手目▲32角まで

本譜は△24飛とした。その方が攻められた時に迷惑が掛からないと思ったが、全然そんなことはなかった。
ここは△51飛とすべきで、以下▲43桂成△96歩▲同歩△97歩▲同香△同桂成▲同桂△84香▲42成桂△53飛▲55歩△86香▲54歩△同銀、が一例で形勢は難しい。

図⑤、97手目▲97同香まで

本譜は△97同桂成とした。対局中は端攻めしか勝負にできる方法はないと思っていたが、それ以上に桂馬を渡すことの罪の方が大きかった。
ここは△27角とすべきで、以下▲64角△49角成▲68銀△63歩▲53角成△52歩▲86馬△97桂成▲同桂△94香打、が一例で形勢は難しい。

図⑥、121手目▲97玉まで

ここまで苦しい展開が続いていたが、この局面はチャンスを迎えていた。
それが△96銀。以下▲88玉△97角▲78玉△38飛成▲48龍△同龍▲同歩△58飛▲68金上△55飛成▲94桂△同香▲89桂△53龍▲97桂△92歩、が一例で後手有利。

実戦はその後、相手玉への寄せも見えず持ち時間も少なく形勢も悪く、といういいところがない局面になってしまい負け。

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